第3話見ました。
原作組として、どういうシーンが来るのかは知っているのでドキドキしながら視聴……と言いたいところだけど色々忙しくてながら見(泣)。
何度か繰り返し見たけど、やはり最初の一回目はじっくりと見るべきだなぁと思った。
良いシーンです。
第3話は原作第7話~11話まで。
以下、前半のヤマ場とも言えるシーンが含まれたアニメ第3話の感想や原作との違いなど。
前回第2話の感想は以下をクリック。

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アニメ第3話 雨雫
原作第7話の内容

悶々とするあきらから始まる。
作画がきれいで良い。力が入ってる。
知恵袋的なサイトの回答に翻弄されるあきらがかわいいのに削られててちょっと悲しいかったな。
前回、近藤へごく自然な流れで告白してしまったが、全然通じていなくて悶々とした気持ちを抱えるあきら。
アニメではゆう、えん、みいの3人に質問しようとしてやっぱやめる、という流れのみだが、原作ではその後、スマホでMAHOO相談広場というサイトに、自分の気持ちが伝わっているのか、と質問をする。
最初についた、フラれたのでは? 的な回答にショックを受ける。
これがまたかわいい。
で、その直後、吉澤から近藤の近況について、あきらのことを気にしているという情報を聞きそれを質問に追加した後、今度は、恋はまだ始まったばかり、とあきらにとって心強い回答を得ることに成功する。
この回答に迷わずベストアンサーをつけるあきらも好き(笑)。
アニメから入って話が気にいった人はぜひ原作をチェックして欲しいと思う。
そして、アニメだと陸上部の後輩の石井が、帰ろうとしていたあきらを練習を見て欲しいと無理矢理陸上部へと引っ張っていく。

これは原作には無かった流れ。
原作だと、放課後、廊下を通過するはるかの姿を見て、それまで避けていた陸上部の練習の見学に行く。

本来はバイトへ行くのだが、ケガで行けないのもあって時間もあるし、気まぐれでもあったのだと思う。
練習の後、ファミレスに行こうという話になり、あきらが本気で断るシーンは原作そのまま。イメージ通り。
あきらの陸上部部員との別れ際の気まずさがきちんと表現されてる。

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原作第8話の内容
そして雨に打たれがらガーデンに向かうあきら。
その際、あきらがケガをした時の回想が入る。

これは本来は原作第8話の近藤への告白直後、雨の中を濡れて帰るシーンで挿入される。
医師の話を聞くあきら。隣には泣いている母。

車いすになり、クラスメートとの会話も無く一人バルコニーから陸上部の練習を眺める。
ここらへんは忠実。
そして近藤への告白。



あなたのことが好きです。

原作組はこのシーンを待ちわびていただろう。
BGMが雨の音だけという演出。とても良かった。
イメージ通りのシーンだった。

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原作第9話の内容
告白後、原作ではあきらが雨に濡れながら、ケガをした時の事や、何気なく入ったファミレスで近藤と出会ったことを回想する。
しかし、アニメにはあきらが濡れて帰るシーンは無い。
その代わり、原作には無かった、近藤が車で帰宅するシーンに切り替わる。
近藤が信号を待っていた常専寺入口っていう交差点、実際にあるんだなぁ。
多分アニメスタッフはロケもしただろうな。
信号待ちの間、ドリンクホルダーに置いた缶コーヒーを灰皿代わりに使っているけど、これは原作とは違うけど、むしろ良い変更だと思う。

11話の内容で詳しく書くが、後日、近藤はあきらを駅まで送る為に車に乗せる。
助手席に座るあきらからの猛烈なアピールを受け、近藤はその勢いに呑まれてしまう。
そして、近藤は気を紛らわす為にドリンクホルダーのコーヒーを無造作にあおるが、味がおかしくなっていて吹き出すというシーンがある。
このシーン、原作ではこの理由はずっとそのままにしておいて古くなっていたからだった。
しかしこのアニメでは、あきらから告白を受けた衝撃でぼけっとした近藤が灰皿代わりに使っており、味がおかしくて近藤がコーヒーを吹いたという流れに変更された。

ドリンクホルダーにずっと缶コーヒーを置いてしまうだらしなさも近藤を表現する上では重要かもしれないが、アニメのあきらからの告白について考えるあまり自然に缶コーヒーを灰皿代わりにしていた、という方が、より近藤の揺れる心の内が表現されているのではないか。
細かいところだけど、これは良い変更だと思った。

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原作第10話の内容
原作の冒頭では、雨の中を歩く近藤が中学生や大人の女性とすれ違ってその度にあきらの17歳とは違う、と雑然と考える。
次に、入ったコンビニのエロ雑誌の表紙を見てこれはニセモノだ、と確認するように自分に言い聞かせる。
そしてあきらと付き合ったらそれが様々な罪状となることを恐怖する。
このシーンは削られている。
尺もそうだけど、近藤の生々しいオッサン性を感じさせるシーンだからだと思う(笑)。
1話を視聴した時から感じていたが、アニメでは近藤を原作よりも清潔なおじさんとして描かれていると思った。そしてきっと、最後までそういう方針なのだろう。

近藤のオッサン性は笑える要素だと思ってるから惜しいなと思うんだけど、アニメではきれいに描かれた方が良いのかもしれない。

アニメでこの話を知る人も多いわけだし、尺も限られている以上テンポ良く、なるべくおいしいところだけを、という判断だろう。

極めて合理的であり、正しいと思う。
そりゃ、削れらたシーンが惜しいとか、もっと間が欲しいな~とか要望はあるけど、でもそれはしょうがないでしょ、と思う。
しかし、原作を読みこんだ自分でも、アニメを見ていて違和感は無い。


それって、一番大事なことだと思うんだけどどうでしょう。
別に自分は鋭い批評ができるほどの洞察力は無いけど、ここまでアニメ視聴して出来に満足してる。
この作品は制作に愛されてると感じた。



言いましたよね!?

こんな風に見つめられたらさすがの近藤も逃げられない。

「デートしてごらんよ。」という発言を近藤とのデートの約束に繋げるあきら。
近藤圧し負け。言質取られました(笑)。
次回以降も楽しみだ。
アニメが原作を殺す事無くきちんと成立しているのは嬉しい。

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次回第4話は問題の展開が待っている(笑)
次回、ヤツにイラつく展開が待っているわけか……。
原作未読の方へのネタバレを避ける為にも詳しくは言及しないが、うん。加瀬がな~……。
(このブログでその意味があるのかは謎だけどw)
気になって仕方ない人は当サイトの11話のネタバレ感想記事をどうぞ。

直接のネタバレを避けつつ、しかしどういうことなのかを知りたい人は、Amazonの2巻のレビューを見ると、どういうことか察する事が出来るでしょう(笑)。
加瀬がクッソ叩かれててすごいから。
読者がこの作品にそういう展開を全く求めていないのが分かる。
実は、眉月じゅん先生は割とエグイ恋愛模様も描いてるんだけどな……。
ヤングジャンプに載った読み切りでも男がゲスだったし……。
アニメ4話にあたる部分の原作の展開に関して、眉月先生や編集さんはこの読者の反応を見越して作品の方針を立てていたのかもしれないけど、もしこの路線から軌道修正出来なかったら作品自体危うくオワコン化するところだったと思う。
次回の展開は正直、それくらいの危機だった。
第4話は以下をクリック。

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