恋は雨上がりのように10話のネタバレ感想と考察。束の間のドライブデートの行方は。

恋は雨上がりのように10話 あきらと近藤
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第10話
恋は雨上がりのように10話 あきらと近藤

あきらを送る近藤。告白の返事は出来ないという近藤にあきらが激しく近藤に対する好意を示す。
話し合いの時間をとるために公園に寄った二人は、会話の中の些細なことで顔を輝かせるあきらに振り回される近藤。結果、良い感じに…。

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恋は雨上がりのように9話のネタバレ感想と考察。あきらから告白から続く近藤の苦悩。
第9話あきらからの衝撃の告白から、近藤は思い悩んでいた。一体あきらとどう顔を合わせていいのか、それにどう告白の返事をすればよいのか。だが近藤の懊悩は早くも転機...

あきらの好意が止まらない

車であきらを日吉駅に送る近藤。

「…さっきの、話の続きだけど…」沈黙を破ったのは近藤だった。
「返事をすることはできないよ。」
恋は雨上がりのように10話 あきら
「どうしてですか!?」あきらは近藤を見て、語気強く近藤に問う。
「どうしてって…」近藤は前を見たまま答える。
「わかるでしょ?」

「?」全く近藤の気持ちなど分かっていない無垢なあきら。
「わかりません。」

近藤は、そんなあどけないあきらをちらりと横目で見る。
「橘さん、俺、45だよ!? 周りがどう思うか…」困ったような笑顔を浮かべて答える。

「周りの人がどう思うかなんて関係ないですっ!」あきらの語気は変わらず強い。

「いやいやいやいや…」疲労感たっぷりといった表情で否定する近藤。
恋は雨上がりのように10話 あきらと近藤

「親子ほど違う…」

「でも親子じゃない!」

「援助交際かと思われる…」

「援助交際なんかじゃない!」

「あたし、店長のこと好きなんです!」激しい感情を露わにするあきら。
恋は雨上がりのように10話 あきら

「い”っ」あきらのあまりの剣幕に車の操作を誤る近藤。
危うく対向車にぶつかりそうになる。

(し、死ぬかと思った…)近藤の息が荒くなる。

あきらは好きになったら情熱的なんだなぁ。

全く揺るがないし、本当に近藤が羨ましい。

近藤は、間を仕切りなおすためにホルダーにささっている缶コーヒーをあおる。

そして、すぐさま吐き出す。

(こりゃ一体いつのだ…?)あきらの顔を見ると頬を染めて足元を見ている。

ぎゅっ、と膝上のバッグの上で両手の拳を握るあきら。

「ちょ、ちょっと外の空気吸いに出ようか!」

あきらのただならぬ様子に、このまま別れるわけにはいないと思ったのか。

大人らしい時間の作り方で良いと思う。

公園にて

場面転換。中原公園。

公園内の道を傘をささずに二人並んで歩く。

「あ、まだちょっと降ってるな。」手をかざす近藤。

勢いは弱くなってきているが、まだ雨は降っている。

たっ、とあきらがゆっくり駆け出す。

木陰に向かうあきら。

「ここなら濡れません。」木陰に近藤を呼び寄せるあきら。

「うん……」頭をかく近藤。
(あのくらいは走っていいのか…)

しとしと雨の降る音以外しない。静寂が二人を包む。
恋は雨上がりのように10話 あきらと近藤

(あ、くそ…タバコ忘れた。)表情が歪む近藤。

あきらはずっと頬を染めたまま、表情が変わらない。

なんかあきらが幸せそうに見えて微笑ましいんだよなぁ。


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いつまでもあきらが黙っているので近藤が口火を切る。

「俺なんかのどこがいいの?」
恋は雨上がりのように10話 あきら

近藤の横顔をじっと見るあきら。

「人を好きになるのに理由がいりますか?」
恋は雨上がりのように10話 近藤

「同年代の子を好きなら理由はいらないけど…」

近藤の横顔をじっとみているあきら。

「俺と橘さんだと理由はいると思うよ…」

あきらは近藤から視線を外し、目を伏せる。

「…きなんです。」

「店長のこと…好きなんです…」
恋は雨上がりのように10話 あきら
頬を染め、か細い声で店長に好意を伝えるあきら。

あー、かわいすぎるわー。それしか感想がでない。

いつもは冷静に見えるからとても強く見える。でも極めて純粋。打算なんか皆無。

あきらを見ていた近藤。あきらの告白にあてられたかのように頬を赤くして目を伏せる。
恋は雨上がりのように10話 近藤とあきら

(ローファーで踏む、土の感触。)

(雨に濡れた、緑のにおい。)

(汗ではりつく、Yシャツの襟。)

(そして…)

(自分のことを好きだと言う、17歳の女の子。)
恋は雨上がりのように10話 あきらと近藤

(こんなのっていつぶりだろう。)

近藤の内で、学生時代の感覚が蘇る。

「あ、セミの抜け殻だ。」腰を曲げて、手を膝について木の幹を見ているあきら。

あきらを見つめる若い学生姿の近藤。「ホントだ…」

「……」

「店長! 勇斗くん元気ですか?」笑顔で近藤に振り向くあきら。

そのあきらの言葉で魔法が解けたように若い頃の自分から現在の自分の姿に戻る。

「橘さん、やっぱり考え直した方がいいよ。」
今度は、セミの抜け殻をつまむ。

「45歳。夢も希望もなにもない。」
セミの抜け殻を指先で砕く。

「僕はカラッポの中年だ…」

寂しそうにセミの抜け殻を潰した指先を見つめる近藤。

あきらの様子を横目でチラ見する近藤。

あきらの表情が輝いている。

「あれ!?」なんでその顔!? と驚く近藤。
「僕って言った。」本当に嬉しそうな顔で言葉を続けるあきら。
「店長、いつも『俺』って言うのに、『僕』って言った。」
恋は雨上がりのように10話 あきら
そして、くすくすと楽しそうに笑う。

あきらの反応がガクンと下がるかと思ったら、弱音は全く耳に入ってなくて、逆に新しい要素を発見できたことを喜んでいる。

予想外の反応で面白い。

「わかってないんだよ橘さんはっっ…」思い通りの反応を引き出せず若干、業を煮やしているような印象の藤。
車戻るよ、と歩き出す。
「全然わかってないっっ!!」

「もし、俺とデートしてごらんよ。きっと気持ち悪いよ?」へへ、と近藤が君の悪い笑い方をする。
恋は雨上がりのように10話 近藤
「デートしてくれるんですか?」語気の強いあきらの声。

「うん そうデートして……」

「ん?」

「今、デートしてごらんよって言いましたよね!?」立ち上がって近藤に確認するあきら。
恋は雨上がりのように10話 あきらと近藤
「あ…」あまりの勢いに戸惑う近藤。「いや今のはその…」

「言いましたよね!?」
あきらの表情は輝いている。
恋は雨上がりのように10話 あきら

「……」あきらに見つめられて、頬が赤くなる近藤。
「言いました…」

墓穴を掘った形の近藤。

終始押されっぱなしで笑える。

というか、容姿端麗でこの押しが出来るあきらなら誰でも落とせそう。

近藤が常識人過ぎるからあきらが苦戦するんだと思う。

以上、恋は雨上がりのように10話のネタバレ感想と考察でした。

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