恋は雨上がりのように9話のネタバレ感想と考察。あきらから告白から続く近藤の苦悩。

恋は雨上がりのように9話 あきらと近藤
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第9話
恋は雨上がりのように9話 あきらと近藤
あきらからの衝撃の告白から、近藤は思い悩んでいた。一体あきらとどう顔を合わせていいのか、それにどう告白の返事をすればよいのか。だが近藤の懊悩は早くも転機を迎える。

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恋は雨上がりのように8話のネタバレ感想と考察。あきらの過去と、なぜ近藤に惹かれ...
第8話雨の降りしきる中、真剣な告白を終えたあきら。その帰り道、想いを伝えたという高揚もなく、うまくいかなかったという失望もなく、下を見て、無表情でとぼとぼと歩...

あきらからの告白が頭から離れない近藤

雨の降るなか、傘をさして川沿いの道を歩く近藤。

きゃははは、と2人の中学生くらいの制服を着た女の子が近藤の隣を駆け抜けていく。

「う、おっとォ。」近藤が何とか避ける。

「あっすみませーん。」女の子が足を止めて、近藤を見て謝る。
恋は雨上がりのように9話 女の子
ドキリとする近藤。

「車に気を付けてね…」

はーいっ、と元気の良い返事をする女の子。

前に向き直る近藤。

(あんなに子供ではないよな…)
恋は雨上がりのように9話 近藤
(かと言って、大人でもない。)

前からナイスバディの女性が歩いてくる。

近藤は、おお…と思わず女性を見る。
恋は雨上がりのように9話 近藤
(17歳は。)

おお、じゃねぇよ(笑)。面白すぎる。

17歳からの告白なんてあり得ないからもし受けたらこんな風に思い悩むのだろうか。

コンビニ。

女子高生の恰好をした女性が表紙のエロ雑誌を手に取る近藤。

(これは、ニセモノだ。)

(本物だったら犯罪だし…)
恋は雨上がりのように9話 近藤
未成年淫行、わいせつ罪、営業停止。

近藤の脳裏に浮かぶ各種リスク。

男性客が二人で会話しながら入店してくるのにギクッとなる近藤。
傘をさしコンビニを出る。

ビクビクしすぎ。

アパートの階段を上がる。

(よく降るなァ…)雨を見ながら傘をたたむ。

(あの日から、ずっと。)あきらの告白を思い出す。

アパート2階の廊下でそこから見える景色を眺める近藤。

(いわば、どうにもならない事を、どうにかしようとして、)

(とりとめもない考えをたどりながら、)

(さっきから朱雀大路にふる雨の音を、聞くともなく聞いていたのである。)

咥えた煙草を口で上下させ、芥川龍之介の羅生門の一説を頭の中で諳んじる。

(……)
恋は雨上がりのように9話 近藤
雨はいつまでもやまない。

あきらからの告白以来雨が降りっぱなし。

近藤の懊悩は続く。


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あきらのシフト復帰

場面転換。ファミレスガーデン。

近藤は、外の灰皿が置いてある場所をほうきで清掃している。

(今日から橘さん復帰か…)

(考えるなといっても考えてしまうな…)
恋は雨上がりのように9話 近藤
(どんな顔して接すりゃいい?)

「お疲れ様です。」

掃除をしている背後を傘をさしたあきらが通っていく。

「ハイ おつかれ――」反射的に笑顔で返事する近藤。
恋は雨上がりのように9話 近藤
(どんな顔して…)

「……」

「ん!?」ようやくあきらと挨拶していたことに気づく。

普通にクリアしてしまった。思い悩んでても案外あっさりクリアしていることって結構あったりする。

フロア。あきらがユイと久保に囲まれている。

復帰おめでとー、と言うユイ。

無理しちゃダメよ!、と久保。

ご迷惑おかけしました、とあきら。

その様子を見ている店長。

橘! オレにできることがあったら言ってくれ! と自らに親指を立てる吉澤。

ないわね、と冷静にツっこむ久保。

(いつもと変わらない…)わいわいしている集団から離れたところにいる近藤。
恋は雨上がりのように9話 近藤
(なーんだ。)近藤は男子トイレの洗面所を掃除している。

(…ってこともないけど。あまりに何事もなかったかのようで拍子抜けしたぞ。)

ボーっと作業をしている近藤。

(まさかあれば夢だったというオチじゃないよな…)

(もしくは…)

ハッと重大な事に気づく。

(もしかしてコレ、ドッキリなんじゃないのか!?)

(あの告白の現場を吉澤くんあたりが動画に撮ってて…最近の子は機会に強いから。)

「ギャハハハッ 見ろよコレ!」
「オッサンまじになってるよ。」
「キメェんだよ。」
「コレ、ネットにあげようぜっ!」
恋は雨上がりのように9話 ドッキリ
想像して、ゾゾーッと一気に近藤の背筋が寒くなる。

(そうだよ、そう考えるのが一番自然じゃないか。)

(でなきゃ17歳がこんなオッサンを好きだなんて言うわけがない。)

近藤の清掃作業が進み始める。
恋は雨上がりのように9話 近藤
(あっぶね~。)

ドッキリだと思って戦々恐々となる気持ちは分かるかも。

実際、怖いかもしれない。

あきらから、告白の返事を催促される近藤

夜。事務所兼休憩室で休憩中のあきらと二人きりになる近藤。
恋は雨上がりのように9話 近藤とあきら
カタカタとキーボード入力を行っている。

(それにしたって、ヒデェ話だよな。)

「店長。」

振り向くと近藤を見下ろすように立っているあきら。

「あの…水ようかん、母がすみませんって言ってました…」

イスに肘をかけてあきらを見上げる近藤。

(いくら17歳から見て俺がゴミみたいな存在だからって、こんなからかわれ方はカンベンしてほしいわ…)
恋は雨上がりのように9話 近藤
(45歳のオッサンもさすがに泣けてくる…)

「あの水ようかん、すごくおいしくて…」あきらが、冷たい目でじっと近藤を見据えながら言う。

「店長?」

「え?」ビクッとなる近藤。「ああ水ようかんね! おいしかった? そりゃよかった~~」
「お母さんに気にしないでくださ」

「あと店長、あの日あたしが言ったこと本気ですから。」
「あたし店長のこと好きなんです。」
「店長はあたしのことどう思いますか?」

一気呵成に言いたいことを言うあきら。

笑顔のまま停止する近藤。

「返事を、聞かせてください。」
恋は雨上がりのように9話 あきら
あきらは顔を近藤に向けて突き出し、輝くような目でまっすぐ近藤を見据えて答えを促す。

あきらがかわいすぎる。近藤が羨ましい。

そして沈黙。
恋は雨上がりのように9話 あきらと近藤
近藤の顔から汗が流れ出る。あきらのキラキラした目の中に焦っている近藤の顔が反射している。

「お疲れ様で――す!」ガチャ、と勢いよくドアが開く。

ユイと吉澤がドアの外に立っている。

近藤に近づけていた顔をぱっ、と話してユイと吉澤を見るあきら。

「あきらちゃん 今日この後、皆でカラオケ行かない?」
「吉澤くんの歓迎会まだだったでしょー?」
笑顔で、あきらちゃんの復帰も祝って、と付け加えるユイ。

「おっ! いいねえ! 行っておいでよー若い子たちでさー!」えへらー、と笑いながらユイの案に便乗する近藤。
恋は雨上がりのように9話 近藤
その近藤の様子を見てあきらの頬に汗が流れる。

「あたし行かない。」あきらはキッ、と正面を見据えてはっきりと断る。
「カラオケとか(吉澤とか)好きじゃないし。」
恋は雨上がりのように9話 あきら
「あ…」ユイの表情に怯えが生じる。
「あきらちゃんなんか怒ってる?」

吉澤はユイの背後で、そんなあきらの態度に何かを察しショックを受ける。

(エッ、怒ってるの…!?)ビクッとなる近藤。

「あっ、ちがっ、えっと、足がまだ本調子じゃないし、ちょっとカゼぎみで…」ごめん、とあきらはユイをフォローするように謝る。
恋は雨上がりのように9話 あきら
「そっかぁ」とユイは素直に納得し、じゃあまた今度ねっ、とあきらに声をかける。

(どうやら…)

そんなあきら達の様子を見ながら察する近藤。

(夢でもなければドッキリでもないらしい。)
恋は雨上がりのように9話 近藤

近藤が心配していたドッキリの可能性はとりあえずなくなった。
でもあきらが本気だとそれはそれで近藤にとっては問題がある……。

「橘さん、駅まで送ってくよ。」

「えっ!?」大きく反応するあきら。

「足、まだ本調子じゃないんでしょ? 痛めたら大変だ。」

「それに…さっきの話の続きもしなきゃだしね…」

変わらず降る雨の中、近藤の車の中で近藤は運転席に座っている。

「えっとー、横浜方面だよね?」バックミラーを調整する。
「どうせだから急行のとまる日吉まで行こうか。」
恋は雨上がりのように9話 近藤
助手席を見る近藤。

「はい…」シートベルトを締めて、膝上にバッグを置いているあきら。
「……」

「…じゃ、行きますか。」
恋は雨上がりのように9話 近藤とあきら
あきらも近藤もどこかぎこちない様子。

車は発進する。

あー、あきらが本当にかわいいわ。

ただ、45歳の分別ある大人としてはそれだけで付き合うことは憚られるというのは分かる。

好きになるのに年齢は関係ないけど、老いのズレは確実に若い方の負担になる。

先立つことは確実で、残すからにはそれなりの蓄えを用意しなくてはならない。

世間の目も近藤にとっては重要なのだろう。

勇斗がいるから、というのもあるかもしれない。

あきらも近藤もとても好感が持てるキャラ。

どちらも幸せになってもらいたい。

一緒に、でも、各々に、でもいいから最後は「幸せになりました」で結んで欲しいね。

このマンガはそういう嫌な要素が排除の方向で描かれているように思えるので今後、期待したい。

以上、恋は雨上がりのように9話のネタバレ感想と考察でした。

恋は雨上がりのように10話のネタバレ感想と考察の詳細は以下をクリックしてくださいね。

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