恋は雨上がりのようにアニメ第5話香雨の感想(ネタバレ含む)と考察。

恋は雨上がりのようにアニメ第2話 みなとみらい
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第5話観ました。

収録内容は第4話の感想記事で予想した通りだったかな。
でもそれ以外はかなり原作に忠実な回だったように思う。

原作を開きながらアニメを観ていてもページが飛ぶことは一切なかった。

前回第4話の感想は以下をクリック。

恋は雨上がりのようにアニメ第4話漫ろ雨の感想(ネタバレ含む)と考察。加瀬に腹が...
加瀬があきらにちょっかいを出す第4話。 細かいところはアニメ独自の演出になっていますが、原作と同じく不快だったな~。 前回の感想記事のラストにも書いた...

アニメ第5話 香雨

原作第15話の内容

第15話は吉澤視点の話。

これは前回予想した通り、一話丸々カットだった。

 

15話の内容は以下の通り。

 

あきらがこれまで加瀬に作ってもらっていたサンドイッチを吉澤に頼むようになる。

 

国語のテストが赤点であきらは補習に出なくてはいけなくなった。
吉澤は赤点では無かったのであきらと一緒に補習を受けられずがっかり。

 

店長に前髪を注意された吉澤がユイによって前髪ぱっつん状態にされる。

 

休憩室であきらと加瀬がデートをするしないで言い争うのを吉澤が目撃する。

 

という感じ。

 

あきらと近藤に焦点を合わせているなと感じた。
1期に詰め込むならしょうがないとはいえ、寂しいな……。

 


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原作第16話の内容

アニメ第5話の冒頭から開始。

 

主な違いは冒頭の吉澤が前髪ぱっつん状態では無い事くらい(笑)。

 

近藤の革靴、勇斗の靴の間に靴を揃えるシーンも原作同様、あきらは揃えた靴を赤面して眺めている。
きちんと間がある。

 

細かいけど、出来たオムライスにスゲー、と言うのはアニメオリジナル。

 

原作だとそれ無しに勇斗は真っ先にあきらに近藤の帰りを知らせ、ビックリさせようと提案する。

 

さらにアニメだとあきらのローファーを持ち、悪巧みを思いついた表情であきらを見上げる。これはさりげないけど良い補完だと思う。

 

その後、帰宅した近藤が、オムライスを味見する。
一口食べて、ちょっとしょっぱい、と言うシーンで、あきらが膝に顔を埋めるのもアニメオリジナル。かわいい。
原作だとふすまから”……”と吹き出しが出るのみで、あきらの反応は分からない。アニメで付け足された部分は、あの瞬間のあきらはきっとこんな感じだっただろうな、という反応だった。

 

あとはアニメオリジナルとしては、オムライスを食べる勇斗の前で近藤が買って来た弁当を食べるところくらいか。

 


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原作第17話の内容

第3巻突入。

 

第17話はオムライスを食べた後からスタートする。

 

押し入れの中の荷物の中に、大量の原稿用紙が詰まった、”1990~”と書かれた段ボールを見つけるのもアニメオリジナルだった。

 

夏休みどこか行く予定は? と聞いた近藤に勇斗がラジオ体操と答え、お父さんは?と 問い返されて、そういえば映画を観た、と答えるやりとりも原作には無い。これも、とても自然で良かった。

 

つぶをお父さんに飼ってもらえればここに来れるし、と勇斗が涙ぐむ。
原作ではこのシーンでは勇斗は背中を向いており、セリフが震えている事から、読者は勇斗が泣きそうな雰囲気をくみ取れるという表現になっている。

 

後は勇斗が麦茶をこぼす際に躓いたのがアニメだと近藤の足になっているくらい。

 

他はほぼ原作通り。

 

第16、17話のアニメ部分は全体的に原作の再現性が高く、しかもさりげない補完が多かった。原作未読者も既読者も考えた良い仕事だと思う。


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原作第18話の内容

ここもかなり再現度は高い。

 

おもちゃとかあるかも、というユイのセリフもアニメオリジナル。自然。

 

ユイの、クサイよ! の一言は原作でも同じだけど、アニメで観ると強烈だなぁ……。

 

ちなみにこれはあくまで近藤が愛用しているトニックの匂いがクサイってことだから中年男性はダメージを受けたりしないこと(笑)。

 

近藤のモノローグが変更になっている。
これはちょっと大きいと思う。

 

アニメでは、

 

(なんだか最近、ふつふつとした気持ちを感じるのは何故だろう)

 

となっているが、原作では、

 

(なんだか最近、うれしいと感じることが増えた気がする……)

 

で、結構意味が違うように思う。

 

アニメのセリフも原作の言葉の意味をちょっとぼかして言い変えたに過ぎないと思う。

 

しかし、多分原作未読者には原作のセリフの意味までを汲み取れるかどうかは視聴者次第のところがあるんじゃないだろうか。

 

文脈からも、近藤が少なくとも悪い気分では無いとはわかるとは思う。
しかし、原作の様に、近藤が明確に”うれしいと感じることが増えた”と感じている事までは読み取れない。

 

もしかしたら、ここでちょっと近藤の気持ちをぼかした事が、今後、アニメならではの展開を生むかも?

 

(俺自身、何も変わっていないのに)

 

と続くセリフの後、メモ帳に何かを書こうとするのもアニメオリジナルの行動。

 

恐らく、小説のヒントになるかもしれないと思ってメモをとろうとしたのだろう。

 

結局、近藤は、ダメか、と呟き何も書かずに仕事に戻るが、この近藤の行動から、小説に対する姿勢に原作よりも前向きさを感じる。
よって、近藤が小説に取り組むのはもっと先で、アニメではそこまでやらないと思っていたけど、何かしらアニメオリジナルの展開がありそうな気がしてきた。

 

アニメでは近藤の小説に対する想いに関しても何かしらの決着、というか一区切りを設けるかも?

 

ハムスターの事は私に聞いてください、と近藤に言った時のあきらの表情の変化は原作を上手く表現してるなぁ。

 

キッチンでの加瀬の、マイナーバンドがメジャーになると古参のファンにはさみしいもんな、というあきらの行動をフォローするセリフがカット。

 

このセリフが無いということは、前回第4話で落ちた加瀬のイメージを上げるつもりは特にないということかな。
というか、やはりあきらと近藤以外の人物はアニメではそこまで深く掘らない、というよりも掘れないんだな、と思った。尺や予算といった大人の事情がある以上仕方ないか……。

 

アニメでは原作よりもあきらと近藤以外にフォーカスを当てるとすれば、アニメ第5話の終わり方としては最後の加瀬のセリフはカットした方が、そりゃキレイに締める事が出来るよな、と思った。

 

概ね原作通りだった第16話~第18話だったけど、今後、それもちょっと変わってくるかもしれない。


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アニメはどういう結末を迎える?

アニメでは全12話という尺の中で、あきらの近藤への気持ち、あきらの陸上への想い、近藤のあきらへの気持ち、近藤の小説への想いにそれぞれ一区切りをつけたいところだと思う。

 

2人がくっつき、あきらは陸上復帰、近藤は小説を書く、みたいな、まだ原作でも出ていないような明確な結果は必要ない。

 

あきらも近藤も、お互いに出会った事でそれぞれ止まっていた時間が動いた、という感じ。
一歩踏み出した程度で良いから前向きな終わりへと視聴者を導いて欲しいところ。

 

まだまだ次の6話で折り返しだから終わりを考えるのは早いのかもしれないけど、やはりどこまでやるか、どんな終わり方をするのかは気になる。

 

アニメ第5話は、原作第16、17話でアニメ第5話前半。
原作第18話でアニメ第5話後半という感じ。

 

アニメと原作との違いはそこまで目立たず、原作の再現性は恐らく一番高いんじゃないかと思う。

 

この感じだと、原作第19話は削られそうな気がする。
その内容は、補習を終えたあきらがバスを待たずに炎天下を駅まで歩くという話。
あきらと近藤の絡みも無く、直接話の筋には関係がない。

 

次の第20話が、冒頭、はるかの中学時代、あきらとの会話の回想から開始するという始まり方から言っても、おそらく19話は削られんじゃないかな。
結構印象的な話なんだけど、しょうがないか……。

 

原作を読んだことの無い人は原作で確認した方が良いと思う。

 

いちおう感想記事のリンク。

恋は雨上がりのように19話のネタバレ感想と考察。夏の炎天下を歩くあきら。
第19話補習で夏休みの真っ最中に学校に来たあきら。補習を終えてバスに乗ろうとしたがそのためにはちょっと待たないといけないので、あきらは暑い中、最寄りの駅まで歩...

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