恋は雨上がりのように52話のネタバレ感想。勇斗の誕生日をあきらも祝う。

あきら
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第52話

勇斗の誕生日を祝う近藤とあきら。
荷物いっぱいあきら

前回50話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。

恋は雨上がりのように51話のネタバレ感想。あきらと近藤の気持ちのバランスが……。
第51話あきらの気持ちが沈静化してきているような印象。逆に近藤はあきらを意識してきている?前回50話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。ハロウィンを楽しむ勇...

勇斗の誕生日

坂の中腹にあるバス停。

女生徒が4人ベンチに座っている。

「さむぅ~」手に息を吐きかけながら言う女の子。

「これから冬とか…つらたん」

「あきらは今日もバイト?」

「うん」

「冬に向けて新しいマフラー欲しい~~」
「わかる――毛糸のが欲ちい」

(マフラー…)

(……)

今、近藤のためのマフラーを編んでる最中だから反応したのか?

場面転換。ファミレスガーデン。

「おつかれ様です」

ガーデンの休憩室兼事務所に入るあきら。

「……」
パソコンに何やらカタカタ打ち込んでいる近藤。
「おつかれ…」
ドアの方を見る事無く返事する。

近藤が見ているパソコンの画面を覗くとamezonのゲームソフトが映し出されている。

近藤の後姿を見て頬を微かに赤らめるあきら。
amezon

「店長ってゲームとかするんですか?」

「わッ!!!」

突然背後から話しかけられて驚く近藤。

「あ――いや、あはは」
笑いながら答える近藤。
「俺じゃなくて勇斗の…!」

「今度の水曜日あいつの誕生日でさ…」

「誕生日プレゼントですか」
あきら、(メガネ)と近藤の眼鏡姿を気にしつつ相槌を打つ。

誕生日プレゼントを選んでいる近藤。

「うん…そう…」
トーンがどこか暗い近藤。
「なんだけどね…」

「?」

「いつもは母親とすごしてるんだけど」
「今回は仕事の都合で勇斗ひとりになっちゃうらしくて」

じっと聞くあきら。

「俺ちょうどその日休みだから何かしてやりたいんだけど、どうするかなと思ってね…」
どっか行くのもなんかなぁ、とぼやくように言う近藤。

「…手伝いましょうか?」

振り向いて、あきらの顔を見る近藤。

「店長の家をかざりつけして、ケーキを食べるとか…あたしも今度の水曜日はシフト入ってないし…」
無表情に続けるあきら。
「店長が…よければ…ですけど…」

「ホント!?」
勢い良く立ち上がる近藤。
「それは助かる!!!」

誕生日でめでたいのにいまいちテンションが上がり切らないのはどうやって祝うかで悩んでいたからか。

あきらが手伝ってくれるなら安心。

あきらが近藤のことが好きなんだなぁと思う一方、以前のようにあからさまな好意ではなくもっと穏やかな感じになっているように思える。





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加瀬が事務所に入って来る。

向かい合っていたのにササッと散会する近藤とあきら。

(続きはメールにて)ボディーランゲージであきらに伝える近藤。

(……)店長を横目で見る加瀬。

(了解)親指を立てるあきら。

(……)あきらの方も見る加瀬。

元々加瀬は既にあきらの近藤への気持ちに気づいているからね。

加瀬のことだから、ふたりが何を話していたか詳しい事はわからなくても、何となく察してそう。

誕生日当日

水曜日。近藤のアパートにて。

近藤の部屋のインターホンを押すあきら。

両手で大き目の紙袋を持っている。
「お、おつかれ様です」
荷物いっぱいあきら
「それ全部買ったの!? お金かかったんじゃない!?」
払うよっ!と戸惑った様子で言う近藤。

「100均で買ったのでそんなには…」
大丈夫ですっとあきら。

(……)ふたりの間にしばしの沈黙。

「じゃ、やりますか」と近藤。

「ハイ!」とあきら。

仲良いなぁ。うらやましい。

あきらのが買ってきた材料を使って部屋の中を飾っていくふたり。

「橘さん橘さん」

飾りつけの手を止めて近藤に振り向くあきら。

「折り紙でこんなの作ったんだけど」
七夕かざりを手にあきらに聞く近藤。
「どうかな」
近藤
(……)ジト目で沈黙するあきら。
ジト目あきら
「それは…七夕のかざりでは…」

「えっ!?」

せっかくなので使いますけど、と受け取って持って行くあきら。

すみません、と近藤。

近藤(笑)。でも40歳超えたおっさんなんてそんな認識だよなぁ。

「おおッ!!」
喜色満面で喜ぶ近藤。
「いいカンジ!!」

その様子を見て笑顔のあきら。

「橘さんありがとう!!!」
がしっとあきらの手をつかんでぶんぶん振る近藤。

はた、と止まり、
「ごごごごめん!!!」と勢いよく手を離す近藤。

「いえ…」照れた様子のあきら。

いい関係性だなぁ。

この関係をフイにしたら近藤はバチがあたるぞ。

「あ、」
何かを思い出したような様子の近藤。
「予約したケーキそろそろ取りにいかないとだ」

「あたしも行きます」とあきら。

これ、近場だけどあきらとのデートだな。

本人たちに自覚は無いんだろうけど。

それだけふたりでいることが自然になりつつあるということだな。

場面転換。ケーキ屋。

「バースデーケーキ予約した近藤です」

「プレートどうされますか?」

「勇斗10歳おめでとうでお願いします」と近藤。
ショーウィンドウの中のケーキを見ているあきら。

「少々お待ちください」

「ちょっとお茶していこうか」
ここカフェついてるから、と近藤。

「いやあ なんとかなりそうでヨカッタ~」
コーヒーカップを片手に笑顔の近藤。
「俺センスないから…ありがとね本当」
「毎日会えないからこんな時くらいは父親らしいことしないとね…」
「本当は毎日父親らしいことしてやりたいけど…」
ハハ…と近藤。

「店長の気持ちはちゃんと伝わってますよ」とあきら。

あきらは本当にいい子。

近藤みたいなちょっと抜けてて、不器用な、でも愛があるおっさんに対しては誰でもそう言いそうだけど。





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「橘さんは誕生日 家族と何かする?」

「…………」
考えるあきら。
「そうですね…」
「小さい時は家族で外食したりしましたけど、ある程度大きくなってからは家で母がグラタンとか作るくらいです ケーキ買って」

「へ――――」
感心したように相槌を打つ近藤。
「グラタンかぁ~いいね」

「お待たせ致しましたー!」予約したケーキを持ってくる店員。

みんな大体、中学、高校くらから大々的に祝うのからサラッと祝う様式にチェンジするように思う。

あきらの家をそうだったんだな。

帰り道。

並んで歩く近藤とあきら。

「勇斗くん何時に来るんですか?」

「もう少ししたらむかえにいくよ」

笑顔のふたり。

「そう言えば店長の誕生日っていつなんですか?」

「オレは1月!」
笑顔で答える近藤。
「橘さんは?」

(1月…)インプットするように反芻するあきら。
「あ…あたしは…」

ズル

ズサ

べちゃ

ずっこけ近藤

「店長?」

近藤が側溝に足を踏み入れて植え込み側に倒れてしまう

いい感じでふたりで歩いてるように思う。
恋人同士じゃないか。

近藤の誕生日が1月ということはクリスマス、正月のあとにイベントがひとつ増えたわけだ。

近藤の誕生日が1月、という情報はあきらの頭に深く刻まれたね。

言いかけていたあきらの誕生日を近藤が聞き出せるのはいつだ。

この些細な情報の非対称性がふたりの中を引き裂く伏線にならないことを願うのみ。

ところで、ケーキの安否は?(笑)





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誕生日は祝う人も幸せな気持ちにしてくれる

アパートにて。

ぐちゃぐちゃになってしまったバースデーケーキ。

ホットケーキミックスと牛乳、割った後の卵の殻。

じうーーーーーとホットプレートでホットケーキが焼けている。

「もう一枚焼こうか」笑顔のあきら。

「うんっ」テーブルに身を乗り出して答える勇斗。
あきらと勇斗
(………)楽しそうなふたりに背を向けて、体育座りでひとり泣く近藤。

近藤の身になってみると泣きたくもなるわ。

途中まではせっかく完璧に準備が進んでいたのに最後の最後でやらかしちゃあね。
勇斗は大して気にしないだろうけど。

ホットケーキでリカバリーするのはあきらのアイデアだろう。

本当に、あきらがいてくれてよかったね。

「完成!」
ホットケーキの間にケーキを挟んでタワーにしたケーキ。
10を形どったローソクに火が灯されている。

うまそ。勇斗も喜んでくれている。よかった。

「店長、電気消してください!」とあきら。

「えっあ、ハイ!!」ビクッとしながらも返事をする近藤。
「雨戸閉めるか!」

「まっくらにしよ――――ッ!」ノリノリの勇斗。

「よっしゃ!」

電気が消える。

「ハッピバースデートゥーユー♪」
「ハッピバースデートゥーユー♪」
「ハッピバースデーディアユウト~♪」
「ハッピバースデートゥーーユーー♪」

笑顔でローソクを見つめる勇斗。

手拍子を打ちながら歌うあきら。

歌が終わるとローソクを吹き消す勇斗。
あきら
一瞬、こうやって誕生日を祝ってもらっていた子供の頃を思い出し笑顔になるあきら。

幼いあきら あきら

かつて、自分もこうやって祝ってもらっていたなぁ、とほのぼのした気持ちになっていたんだろうか。

電気が点けられる。

「ハイッ! 勇斗プレゼント!」
おめでとー!!とプレゼントを勇斗に渡す近藤。

「やったぁ」両手を突き上げて喜ぶ勇斗。

あたしもコレ…おかしのつめあわせと袋を渡すあきら。

なんだろなーと近藤の包みを開ける勇斗。

(10歳か…)
感慨深そうに勇斗を見る近藤。
(……)
(あ、イカン)
顔を片手で覆う近藤。

ぐす、と鼻をすすりながら一旦隣の部屋に移動する近藤。
近藤の様子を見るあきら
ヤッターーーッほしかったヤツだああ、と喜ぶ勇斗。

「?」不思議そうに近藤の後ろ姿を見ているあきら。

どこに居ても何をしていても君がいちばん幸せでありますように…――

あきらも勇斗にきちんと喜びそうな、重すぎないプレゼントをあげている。ナイスチョイスだと思う。

近藤も色々思うところがあるんだろう。

一緒に住んでいればもうちょっと違った感慨もあるだろうけど、何しろ今、一緒に住んでいるわけではないからそういうのも相まっての涙ではないか。

普段離れていても、というか、だからこそ勇斗の成長が嬉しいんだろうな。

自分もかつてこうやって祝ってもらっていたんだと思うと懐かしい間隔にとらわれる話だった。

以上、恋は雨上がりのように52話のネタバレ感想と考察でした。

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