第60話
59話のあらすじをおさらい
PC上でファイルを保存しようとしているのに保存出きずに困る近藤。
PCの容量が無いためだと加瀬がPCを操作し、いらないと判断したファイルを選択し、ゴミ箱に入れようとする。
近藤は、大切なファイルもあるかもしれないから、と加瀬を止める。
そこにあきらが出勤。近藤とあきらの目が合う。
近藤が勇斗を迎えに行く。
あきらが休憩をとるために事務所に行くと、鼻に絆創膏を貼った勇斗がいる。
何で絆創膏をしているのか聞くあきらに勇斗は体育の授業、陸上でやったと答える。
陸上というキーワードに反応する近藤。
勇斗があきらに足が速いかを問い、あきらがそこそこと答える。
教えて、とあきらに率直に頼む勇斗。
やめなさい、と注意する近藤の意に反して、次の休憩の時に教えることを約束するあきら。
あきらが走ることを教える、陸上に関わることにストレスはないのかと近藤は悩む。
そして、あきらへの好意に気づいた近藤にとって、あきらとつながりをもつことは良くない気がしている近藤。
あきらたちの様子を見に行く近藤。あきらは勇斗を筋が良いと評する。
小4と若いから今から正しいフォームを身につければもっと速くなると答えるあきら。
それを聞いて「容量に空きがある」と表現する近藤。
インプットのスペースがたくさんある。しかし自分にはインプットもアウトプットもひと苦労と言う。
それを聞いてあきらは大人になると新しいデータを入れる場所はないのか? と近藤に問う。
ないんだ、と戸惑いながら近藤は答える。
そんな近藤をじっと見つめるあきら。
あきらは立ち上がって、近藤にじりじりと近づく。
本当は入れたいんですか?
新しいデータを…
戸惑うばかりの近藤。真っ直ぐな視線を近藤に向けるあきら。
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60話
もうすぐマフラー完成
あきらが自室でマフラーを編んでいる。
長くなってきたマフラーを首に巻き、その姿を鏡で確認するあきら。
その頬は紅潮している。
おおー、結構できてきた。
完成は近い。あともう少し、というあきらの表情がかわいい。
(もう少しで完成する…)
「おつかれさまです。」
事務所のドアを開き挨拶するあきら。
近藤があきらの姿をみて、自分のデスクからすっくと立ちあがる。
おつかれ、とフロアに向けて走っていく近藤。
「……」
あきらは、その姿を黙ってみている。
なんだか違和感。
洗剤の中身が切れて、フロアの近藤に洗剤の在庫を聞くあきら。
近藤は、久保さんに聞いて! と不自然な流れであきらから走って逃げていく。
「?」
あきらが不思議そうな表情をしている。
近藤の様子がおかしい。避けている。
夜。勤務を終えたユイとあきらが事務所に入る。
再び近藤がデスクからすっくと立ち上がり、おつかれ、と事務所から走り去ってしまう。
その姿を目で追うあきら。
これは感じ悪いぞ。あきらがかわいそう。
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近藤に避けられるあきら
放課後。バイトまでの時間を潰すためにベランダで一人景色を眺めながらイヤホンで音楽を聴いているあきら。
お茶の缶飲料を口につけたまま段々と顔が険しくなっていく。
顔が険しいまま、おつかれさまです、とガーデンに出勤したあきら。
ちょうど近藤が、銀行に行ってきます、とイスに座っているユイに声をかけているところだった。
近藤はマフラーを巻いている。
それをじーっと見ているあきら。
「あ!? 橘さん!! おつかれさんっっ!」
あきらの視線に慌てる近藤。
「あの…それ…」
驚愕の表情であきらがマフラーを指差す。
安かったからこないだ買った、と説明する近藤。
すぐ戻るから、とユイに言って近藤が出て行く。
あきらはあまりの衝撃に、指を差した姿勢のままその場に停止する。
あきら、ショック(笑)!
でもごめん。あきらがチーンって止まったコマで笑った。
これは誰も悪くない。
下を見て、沈んだ表情の様子のあきら。
そのあきらの様子をみてなんだか元気がない、と近藤が気づく。
その近藤の視線にあきらが気づくが、近藤は不自然な態度で目を逸らす。
夜。
この近藤の態度はあきらを嫌っているわけではないだろうけど感じ良くない。
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近藤が避けるのを問い詰めるあきら
近藤がおつかれ、と言いつつ、また慌てて立ち上がろうとすると電話が鳴る。
「はい、ガーデン元住吉店です。」
何気なくあきらの方を見ると、ロッカーの戸を開けたまま近藤をじっと睨んでいる。
(怒ってる!?)
(元気がないんじゃなくて、怒ってる!!??)
電話先の相手にはい、すみません、と謝りながらあきらの表情から悟る近藤。
電話を終えると、あの、とあきらが近藤に声をかける。
チラ、とあきらを振り向く近藤。
「最近 店長、あたしのこと避けてますよね。」
真っ直ぐ立って、近藤を見据えるあきら。
あきらのこういうところは良い。女性は聞けずにそのまま悶々とする場合が少なくないと思う。
その場合辛い。最悪その相手が好きであっても嫌いになることだってある。
そんな…、いやぁ、と手を頭にやって下を向いて言い訳を探している風な近藤に、あきらがぽつりと言う。
「…フツーに落ち込むんですけど…」
近藤は、あきらのその言葉に顔を上げてあきらを見る。
あきらは冷静な表情ながら伏し目がちになって、元気がない。
あきらがかわいそう。近藤は何をしてるんだか。
近藤が、違うんだ、と言わんばかりに両手をあきらに向けて突き出す。
「……」
それを見てあきらは沈黙する。
「……」
近藤もまた沈黙するが、すぐに頭を下げる。
「すみません!! 以後気をつけます!!」
「ただその…俺ッ。」
頭を下げたまま、目を閉じて言い訳をする近藤。
「俺にもその…色々あってその…」
「色々?」
「そう、色々! でもその…気をつけます!!!」
目を閉じていた近藤がチラっとあきらを見る。
あきらの表情は和らいでいる。
「わかりました。」
うーん。あきらチョロい。でもかわいい。
あきらのように割とぐいぐい行くならもっと怒っても良さそうだけど、そうはならないのがファンタジーだよなぁ。
あきらを黙って見ている近藤。
「……え、」
「元気がない理由って…まさかそれ…?」
近藤の問いかけに、えっ!、と驚くあきら。
あきらは、ちら、と照れた様子の近藤の傍らにあるマフラーに視線がいく。
「…他にもありますけど…」
「え!? 他にもって!?」
近藤が驚いた表情であきらに問う。
「……」
あきらは、近藤から視線を外して考え込んでいると、きっ、と近藤を見据える。
「あたしにも、色々あります!」
はい。今回もかわいい。ラストの表情は反則。
しかし今回は、近藤の態度がひどいと思った。
ラスト、照れてる場合じゃないよ本当。
あまりに子供過ぎる。中学生なら許せるけど、それでも中年かよ、と思う。
そういうところが今度のかわいいところであり、魅力の一つと言われれば確かにそうなんだろうけど、これはね……。
内心、あきらに惹かれる自分の気持ちに戸惑っていても、困っていても、どっしりしていればいいのに。
あからさまに避ける態度はたとえ嫌っているわけではなくても相手に対する印象は最悪で、誤解を与える。
それが特に男性から女性に対してであれば被害は甚大ではないか。
人生における恋愛の優先度は女性の方が高めだと思うので、好きな相手に避けられることから受ける被害はデカイだろう。
男だけど、女性が他の女友達と徒党を組んで男に文句を言いに行くその気持ちがはっきりと分った。
俺がこの世界で女で、ガーデンであきらの同僚だったら絶対に店長を詰める(笑)。
それだけ、あきらに感情移入してしまっている自分がいてキモクて自分自身にワロタ。
マフラー渡したらいいと思う。
受けとってくれるし、使ってくれるだろう。
でも、よく考えたら、近藤があきらのマフラーを使った場合、色でユイにバレやしないか……。
あきらが好きな相手が近藤だという事実は加瀬とはるか以外知らない。
そこにユイが入ってしまうと、ユイには悪いが一気に拡散してしまいそう。
ユイだとついつい色々な人にしゃべっちゃいそうな気がしてしまう……。
名前をあきらの名前を伏せてしゃべるとか全然あると思う。
以上、恋は雨上がりのように60話のネタバレ感想と考察でした。
恋は雨上がりのように61話のネタバレ感想と考察の詳細は以下をクリックしてくださいね。

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