第33話
文化祭を控えた時期、あきらのクラスでは文化祭の出し物を決めていた。あきらは全く興味が無く、完全に友達任せ。友達との食事も淡々とこなす。学校ではテンションの低いあきらもガーデンで、近藤に会う時は表情が輝いていた。
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学校でのあきら
文化祭の出し物の多数決をとっている。
「あきら。」
「あきら!」
机に突っ伏して寝ているあきらが起こされる。
これ、第1話の始まり方と同じ。
あきらはボーっとして友達の顔を見ている。
友達は、もう!、とあきらの手を掴んで手を挙げさせる。
「多数決でお化け屋敷に決まりました――――」
よしゃ!、と友達があきらの手を掴んでいない方の手でガッツポーズをする。
無関心にもほどがある(笑)。
あまり学校でのイベントごとに興味がないのか。
それともはるかとのことで悩んでいるからなのか。
それらに加わらず、あきらは空を見上げている。
あきらはお昼ご飯に行こう、という友達の誘いにうん、と返事をし、席を立つ。
学生食堂。あきらがピラフを食べていると吉澤が話しかけて来る。
「あっ、あのさ! 今日のバイトさぁっっ…」
「栗ごはんの栗オマケしてもらっちゃった―――――!!」友達が吉澤を体当たりで吹っ飛ばす。
「超ラッキー」「お、今、吉澤がいた気がするんだけど…」「気のせいじゃない?」
あきらの周りに座る友達3人組。傍らでのびている吉澤。
吉澤が可哀想だなーと思う。気持ちくらい伝えられたらいいのに。
あきらは、帰らないの? という友達に、寄りたい所があるからと別れる。
図書室。あきらは本棚の夏目漱石の作品の並びを見ている。
あきらは本棚から『それから』を取り、パラパラと眺める。
外から笛の音が聞こえてきて、あきらが窓の外に目をやる。
はるかがグラウンドでダッシュのスタートの笛を吹いていた。
ホラ、もっと気合入れろーっ、と笑顔のはるか。
その光景を見下ろすあきら。
グラウンドからあはは、とはるかたちの笑い声が響く。
気になってるね。仲直りにはまだ冷却期間が必要か。
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ガーデンでのあきら
加瀬が事務所の外で座り込んで煙草を吸っている。目が合う二人。
お互いにお疲れ、お疲れ様です、と挨拶をする。
「衣替えしたんだ。ブレザー似合うね。」笑顔の加瀬。
加瀬を冷たい目で見下ろすあきら。
あきらは事務所に入っていく。
ドアが閉まったあと、加瀬は煙草を吸いながらフッ、と笑う。
嫌われたもんだ、という感じで笑ったのか。
あきらのあまりに冷たい目が怖い。
食事を運ぼうとしていたユイがあきらに気付いて挨拶する。
キッチンから大塚も、そのそばで久保もお疲れと挨拶。
吉澤もあきらに挨拶するがあきらは気づかずにお疲れ様です、という。
気付いていないのか相手にしていないのか……(笑)。
吉澤が悲しすぎる。
「も―――――店長、いい加減にしてくださいよ!!」
店長と久保に目が留まるあきら。
近藤が久保からチャックが客の前で空きっぱなしだったと注意を受けている。
ごめんと謝る近藤に、謝ってすむことじゃない、とすごい剣幕。
「年とると、ついチャックの存在忘れちゃってさ…ハハ…」
「だったらチャックに鈴でもつけておいたらいかがです!?」
久保の提案にそれはいいアイデアだと褒める近藤。
冗談に決まってる、と近藤は久保にさらに注意されてしまう。
あきらは、一連のやりとりをずっと見ている。
そっか……! ごめんね!、と言う近藤からまったく!と言って離れていく久保。
少しの間その場で頭をかいて、振り向く近藤とあきらの目が合う。
「橘さんお疲れ様。」正面から、あきらの目を見ながら言う近藤。
「今日から新メニューに変わったから、大変だと思うけど、わからない事があったら聞いてね。」
「今日も一日、よろしくね。」
満面の笑顔の近藤。
「はい。」あきらは頬を紅潮させて、目を輝かせて返事をする。
目を合わせる二人。呼び出しのベルが鳴る。
はいっ、ただいまー!と声が響く。
近藤の前でのあきらの目の輝きの違い。
どれだけ近藤に夢中なのか。
ちなみに、33話の冒頭1ページのコマ割り、絵、ほとんど1話の冒頭そのまま。
比べると連載当初との絵の違いが面白い。
以上、恋は雨上がりのように33話のネタバレ感想と考察でした。
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