恋は雨上がりのように14話のネタバレ感想と考察。あきらが待ちに待った近藤とのデート。

恋は雨上がりのように14話 近藤とあきら
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第14話
恋は雨上がりのように14話 橘あきら
近藤との待ち合わせに現れたあきら。近藤はいつもと違うあきらにドキドキする。加瀬とのデートの時とは違う顔を見せるあきら。

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恋は雨上がりのように13話のネタバレ感想と考察。あきらと加瀬のデート。
第13話弱みを握られてしまったあきらは加瀬とデートする羽目に。加瀬に興味がなく、弱みに付け込んできたことから嫌悪感すら抱くようになったあきらは加瀬とのデートを...

近藤とのデート開始

あきらとの待ち合わせ場所に立っている近藤。
タバコが吸いたくて喫煙所の場所を探す。
恋は雨上がりのように14話 近藤

「店長っ!」

声のした方に視線を移す近藤。そこにはあきらがいた。

「お、遅くなって…すみません…」

恋は雨上がりのように14話 橘あきら

「………」近藤は、呆けた表情であきらを見る。

「あの……?」

「あ、いつもと雰囲気違うねっっ!」我に返ったように話しだす近藤。

髪型がちがうから…と頬を赤く染めて答えるあきら。

近藤は、そんなあきらを見て胸がキュウっとなる。

滅茶苦茶かわいい。服ももちろんだけど、あきらの様子が明らかに加瀬の時と違う。

でもあきらに限らず、女性は好きな男とそうでない男の前ではこのくらい違うものだと思う。

近藤はあきらのことをきちんとかわいいと思ってるのがわかる。

いつもと雰囲気違うね、じゃなくて素直にかわいいって一言いってやってくれよ。

近藤は、じゃ、行こっか…とあきらを映画館に誘う。

スクリーンに映っているのは加瀬と来た時に観たアイワズアヒーロー。

しょげて、ぐすん、と泣くあきら。

あきらは隣の近藤を横目でチラと見る。

ホラー映画の迫力に、うおお、と圧倒されている様子の近藤。

あきらはじっ、とそんな近藤の横顔を見続ける。

加瀬の時と全く同じ映画であきらガックリ。

でもそのおかげで近藤の横顔を近くでずっと見ることができたともいえる。

そうであってほしい。ずっと楽しみにしていたあきらにとって幸せな時間であってほしい。


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映画終了。

「やー、面白かったなぁ。勇斗とだとこういうの観れないからさー!」

橘さんはどうだった、と聞かれてあきらは、え…、あっ、と言葉に詰まる。

「なっ…何度見ても面白い映画だと思います!!」一生懸命に肯定的な感想を言うあきら。
恋は雨上がりのように14話 橘あきらと近藤正己

何度? と引っかかりながらも「そう? ならよかった…」とハハ…と笑う近藤。
(ハズしたのかな…)

モテない男は女性のささいな態度をマイナスに受け取って勝手にテンションを下げる。

前向きなあきらの態度がいじらしい。

「じゃ…帰ろっか…」映画も観たし…とあきらに提案する近藤。
恋は雨上がりのように14話 あきらと近藤

「あっ、あたしっ、のどが渇きましたっっっ!!」

慌てて、近藤を喫茶店に誘うあきら。

近藤さんマジっすか。

加瀬とあきらのデートにおける、さっさとデートを切り上げて帰ろうとしたあきらの立場になってるじゃん。

恋愛って、好き好きじゃあ上手くいかないんだなぁ。

「過去の自分」を思い出す近藤と「今の近藤」を見続けるあきら

喫茶店「cafe flower」。

「ご注文はお決まりですか?」ウェイトレスが聞いてくる。

同じ店、同じ席…。あきらが緊張した様子でメニューを見ている。

「オレンジアイスティーひとつ…」

「かしこまりました!」

「俺は…え~~~…」近藤が注文をする。

その様子をじっと見ているあきら。

近藤はじーっとメニューを睨む。

「キリマンジャロ…コーヒー…ホット…」

目から距離をとるようにしてやっと注文する。

最近老眼がひどくて、とおしぼりの封を切り、あ”~~と顔を拭く。
恋は雨上がりのように14話 近藤
「あ…ごめんね、オッサンくさくて…」と近藤はあきらに謝る。

「……」あきらは黙って近藤をじっと見ている。

近藤の行動のひとつひとつはおっさん。

でも、近藤を好きになってしまったあきらにとっては、それが近藤のとった行動であること自体が重要なわけだ。

一つも見逃すまいとしているようなあきらのひたむきさに、かわいいと思うのを越えて、もはや泣けてきた。

注文の品が運ばれてくる。

「店長、いくつですか?」あきらが近藤に問う。

「え……45…だけど」と答える近藤。

それを聞いて、あきらは近藤のコーヒーに何個も砂糖をいれていく。

砂糖のことだと思っていなかった近藤は慌てて、俺は砂糖いれない、と言う。
恋は雨上がりのように14話 あきらと近藤
「すみません…」暗い表情で落ち込んでいるあきら。

どこまでも一生懸命なあきら。近藤もあきらの失敗を軽くイジってあげて、そして自分を落として笑いをとればいいのに。

「いいよいいよハハ…」

笑顔のままコーヒーを口に運ぶ近藤。
(甘ッ!)

普段はブラックコーヒーを飲む近藤。しかし今飲んでいるコーヒーの味には覚えがあった。

初デートでカッコつけてブラックを頼んだのはいいが苦くて飲めず、彼女がトイレに立ったすきに砂糖をたくさん入れた思い出。

(甘くて苦い、青春の味。)
恋は雨上がりのように14話 近藤

近藤がいい笑顔で幸せそうにコーヒーを飲んでいる様子を見て、あきらも注文したオレンジアイスティーを飲む。
恋は雨上がりのように14話 橘あきら

あきらがとっても幸せそう。

ここまで読んできた読者からしたら、いい感じのカップルに見えるよなぁ。


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笑顔でお茶を楽しむ二人の幸せな時間が流れる。

そんな近藤の耳に小声で話す声が聞こえる。気になる近藤。

「あの二人、親子かな。」ヒソヒソ

「あー…」ヒソヒソ

「でも雰囲気が親子っぽくなくない?」ヒソヒソ

「え、じゃあもしかして…」ヒソヒソ

「エンコー…」

その言葉が終わるまえに近藤は、ガタッと大きな音を立てて勢いよく席を立つ。

「店長?」そんな近藤の様子を不思議に思うあきら。

「あ……」思わず声が出る近藤。

いたたまれずについ立ってしまった、という感じかな。

でもあきらにそれを説明は出来ない。

「そろそろ出ようっ。」急いでその場を去ろうとする近藤。

「あっ…」置いていかれるあきら。

良く晴れた空の下を歩く二人。

(帰り道の方向だ…)下を見ながら歩くあきら。

ピリリリ、と近藤に電話がかかってくる。

「ちょっとゴメン。」電話に出ることをあきらに断る近藤。

「ハイ。」素直に了承するあきら。

「もしもし、」近藤はあきらから離れて電話に出る。

近藤の電話が終わるのを待っているあきら。
恋は雨上がりのように14話 あきら

電話を終えた近藤があきらの元に戻る。
「ごめん橘さん、俺、今から…」

景色を見ているあきらの様子に見惚れる近藤。

(しきりに胸がしめつけられるのは…その若さと純粋さ。)

あきらが近藤に視線を向ける。

これから店に戻らないといけない、とあきらに謝る近藤。

(そして、若くはない自分へのいたたまれなさ。)

(周りの目だけが理由なんじゃない。なにより俺が傷つきたくないんだ。)

近藤は苦しんでるなぁ。

突然17歳の女の子から好きだと言われて、デートして。

そして事あるごとに自分がもう若くないことを思い出し、17歳の若さあふれるあきらとの未来を想像することなどとても出来ない。

駅の改札前。

じゃ、またガーデンで、とあきらに別れの挨拶をする近藤。

いつも見せてみるような落ち着いた様子で、今日はありがとうございました…とお礼を言うあきら。
恋は雨上がりのように14話 あきら

(ハハ…やっぱつまんなかったか。)あきらのそんな様子を見て自分といても楽しくなかったんだなと解釈する近藤。
(当たり前だ、こんなオッサンと。)

(甘くて苦い青春は終わって、苦みだけが残ったのだ…)悟ったような気分で近藤はあきらと別れる。
恋は雨上がりのように14話 近藤とあきら

その近藤の背中を見ているあきら。

あきらが一歩踏み出す。

あきらはふいうちのように、近藤の頬に口づけする。
恋は雨上がりのように14話 近藤とあきら

しかしそれはあきらの想像だった。

これまでのあきらの近藤に対する情熱的なアプローチなら違和感がない。

思い切ってキスしてみても良かったかも。ほっぺだし。

まさか加瀬に影響されたわけじゃないよね。

雑然とした駅構内で、あきらは、遠ざかっていく近藤の背中をずっと見ていた。

そしてやがてあきらも歩き出す。

あきらがどこまでもいじらしい。


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加瀬の呪い

場面転換。橘家のマンション。

「あきら――」あきらを呼ぶ母。その手には映画アイワズアヒーローのパンフレットが二つ。
「同じ映画を見に行ったの?」

慌てるあきら。
「今日のパンフどっち!?」
わかんない…と答える母に、なんで一緒にしちゃうの! と語気強く言うあきら。

どっちも同じでしょ? と言う母にあきらはしゃがみこんで、ちがうもんっ!と答える。

あきらの脳裏に加瀬の呪いのような言葉が蘇る。

(君と店長はうまくいかない)
恋は雨上がりのように14話 アイワズアヒーロー
(絶対に)

「…ちがうもん。」
あきらは、それを否定するようにつぶやく。

あきらの恋の成就にはいくつもの壁があるね。今後、あきらは、そして近藤はどうなっていくのか。

[感想]あきらが可哀想に思った

この14話を最初読んだ時は、ぎこちないデートだけど、加瀬との対比になっているからあきらが幸せそうで良かったなと思っていた。

でも、何度も繰り返し読んでいる内に、あれだけ近藤とのデートを楽しみにしていたあきらが本当に可哀想だなと感じるようになった。

近藤は、あきらへの気持ち以前に45歳の自分が17歳の女の子と釣り合わない、と自分の気持ちの中だけで勝手にあきらに気おくれしてばかり。
自分が傷つきたくないという気持ちや、周囲の目をひたすら気にするばかりで、肝心の、自分のことを好きだと言ってくれているあきらのことを全く知ろうともしない。
相手にしないことがあきらの為だということなのか?

お茶をしている場面でも、過去の自分を思い出して笑顔になっていたわけで、目の前のあきらのことは何も考えていなかった。

一方、あきらはデート中、ただひたすら一心に近藤のことを見て、近藤が笑顔になってくれたことが嬉しくてあきらも良い表情になっていた。

あきらと付き合うことに抵抗を覚えている近藤自身、自分のことしか考えていないことをあきらに悪い、と感じていたのだろうか。

あきらのことを知ろうとする姿勢を見せてあきらに下手に期待を持たせたらいけないということなのかもしれないけど、それならそもそもデートをしてはいけなかったのかもしれない。

読者としては、付き合う付き合わない関係なく、近藤にはとりあえず、今日、この日を精一杯あきらと楽しんで欲しかったなぁ。

まぁ、45と17という年齢差がそれだけ重く近藤にのしかかっているということだろう。

以上、恋は雨上がりのように14話のネタバレ感想と考察でした。

恋は雨上がりのように15話のネタバレ感想と考察の詳細は以下をクリックしてくださいね。

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第15話吉澤タカシ視点の回。あきらにまかないのサンドイッチ作りをまかされるようになったことに、距離が縮まったと喜びを感じる吉澤。勘違いは続く……。前回14話の詳細...

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