恋は雨上がりのように3話のネタバレ感想と考察。店長が脱いだYシャツを嗅ぐあきら。

恋は雨上がりのように3話 橘あきら
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第3話
恋は雨上がりのように3話 橘あきら

2話のおさらい

恋は雨上がりのように2話のネタバレ感想と考察。近藤の家族関係を知るあきら。
第2話1話のおさらい1話の詳細はこちらをクリック。近藤店長の朝物が床に散乱し、ベッドの上で寝ている近藤。目覚まし時計が鳴り響く。寝たまま手だけ伸ばして枕元で鳴っ...
2話の詳細はこちらをクリック。

学生食堂にて

学生食堂で、ピラフをスプーンであー、と口に運ぶあきら。
恋は雨上がりのように3話 橘あきら

「あきらー、ここ空いてる?」

ピラフを口に入れたまま、ん――、と返事するあきらの周りの席に座る友達3人。

「何食べてんの? ピラフ? それ少なくな――い?」

ピラフと一緒にバナナジュースがある。
あきらはバナナジュース好きなんだな。第1話で飲んでたのも多分バナナジュースなんだろう。

部活やめたから前みたいに食べると身体が重い、と理由を話すあきら。

そういうものなんだ? と軽い返事をする友達。

あそこを見て、と一同に視線の誘導を促す友達。

そこには笑顔で友達と会話しているイケメンがいる。

「山本先輩カッコイ~~」

山本は学校で一番かっこいいと評する友達。他校からも人気があると好評の声は続く。

「あきらは、先輩と話したことある?」

「ん?」突然話をふられたあきら。

きゃあきゃあ言って場を盛り上げる友達。

「部活でグラウンド一緒だったでしょ?」

「いや、ない、と思う。ていうかあの人何部なの?」
みたことあるようなないような…、と興味なさそうに答えるあきら。

「サッカー部ですから!! 知らないのあんただけ!!」

勢いよくあきらにツッコミを入れる友達。

フーンとまるで関心がない様子のあきら。
カッコよくない? という友達の質問にも別に、と答える。

あきらは自分なりの好みのタイプが確立しているということか。

少なくとも、世間で言われるイケメンで男を高評価しないようだ。

グループの会話は、じゃああきらのタイプは? という話題に移行する。

会話を聞いていた吉澤は耳をより一層澄ます。

タイプって? とピンときていないあきらに友達が「好きになる人のとくちょう!」と答える。

んー、たとえば、と考えるあきら。

うんうんと興味深げに聞く友達3人。

「ちょっと寝ぐせがついてたり。」
吉澤が髪をぐしゃぐしゃにかき乱す。

「たまにズボンのチャックが開いてたり。」
チャックを開ける吉澤。

「ストレスで頭に10円ハゲができてたり。」
髪の毛を無理やり抜く吉澤。

「大きな声でクシャミしたりする人、かな…」
はっくしょーい、とわざとくしゃみをしてうるせーよとツッコミを受ける吉澤。

真顔になっている友達3人。

特徴を総合すると「現国の楠(くすのき)?」と問われるあきら。
恋は雨上がりのように3話 楠

「ちっ…違うってば。あんなんじゃなくって!」取り乱すあきら。

そんなあきらの様子に満足げに笑う友達3人。

どう考えても楠じゃん、枯れ系? とあきらに問う友達。

「…ごちそうさま。」席を立つあきら。

ひひひ、と笑いながら怒った? と聞く友達に、あきらは別に、と答える。

あきらが取り乱している。あまり見ない光景。

近藤のことを想定して言ったら近藤よりもさらにおじさんの先生が好みなのかとからかわれてしまうあきらが不憫でもあり面白くもある。

近藤は別にブサイクな顔してるわけではないけど、やはり顔以外の要素が好きなんだろうな。

「あ、橘――」近づいてくるあきらに話しかける吉澤。
髪がぐしゃぐしゃで、チャックが開いている。

「橘んとこのバイトってさ――」

スタスタ歩いていくあきらに完全に無視される吉澤。

「あれ――?」

かわいそうに。完全に脈ないよ。


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好きなタイプの話が思わぬトラブルに

場面転換。ファミレスガーデン。

ぶぇくしょお、とデカイくしゃみをする近藤。

「……」そんな近藤を無言で見つめるあきら。

「お疲れ様です。」

「お――! お疲れさん。」ティッシュを何枚かとって、大きな音を立てて鼻をかむ近藤。

「はあ……あ?」近藤が何気なく視線を下に落とすと、チャックが開いている。

近藤は、やべやべ、と言いながらこそこそとチャックを閉める。

事務所に響く、ジーーーーという音を近藤の様子を見ているあきらがバッチリ聞いている。
恋は雨上がりのように3話 あきらと近藤
フロアにて。

学校で話していたそのままの近藤。あきらはこれらの特徴が理由で好きなわけではないと思う。
多分それは、目について、簡単に説明できる近藤の目立つ特徴に過ぎず、実際はもっと言葉で表現し難い魅力を感じているんだろう。

「あきらちゃんの学校のサッカー部にさ――」

同僚の西田ユイが笑顔であきらに問いかける。

「山本って人いるよね――?」

ユイを見つめるあきら。笑顔であきらの答えを待つユイ。

「いるけど…」あきらが興味なさそうに答える。

「なんで睨むんだよぅ~」泣くユイ。

「ごめんっ、睨んでない!」手を振って否定するあきら。
「よく言われてるの…」
恋は雨上がりのように3話 あきらとユイ
ユイも山本先輩のことを知っていたんだ、というあきらにカッコよくて有名だと答えるユイ。

あきらはちょっと気を抜くと睨むような目になっちゃうんだな。かわいそうかも。

ユイのタイプを聞くあきら。

そーだなーと考えて、店に中でいうとー、とユイはあきらにヒソヒソ声で言う。

ユイは、キッチンの加瀬は遊んでそう、社員の大塚は岩みたいで嫌だ、今日いない宮野も無理と斬って捨てる。

難しいな、と考えるユイにあきらが店長は? と問う。

「店長?」ユイがあきらに問い返す。

あきらとユイが会話しているそのすぐそばに隠れるようにしていた近藤は姿を現すタイミングを逸していた。
恋は雨上がりのように3話 近藤正己
セクハラ認定を恐れて下手に話しかけることができない近藤。

普通に出ればいい、と開き直り、よし! と近藤は二人に話しかける覚悟を決める。

「おーい君たちおしゃべりもいいけど」

「え――ヤダァ店長なんて! だってなんかクサイんだもん!」力いっぱい近藤を否定するユイ。
恋は雨上がりのように3話 近藤とあきらとユイ
バッチリのタイミングで最悪の陰口を聞かれたユイは思わず顔が引きつる。

近藤は笑顔を顔に貼り付けたまま一瞬停止する。

「しご…仕事…」
ショックのあまり声が出ない近藤。
「仕事を…その、」

「いや、元気があってケッコーケッコーコケッコー」
「ナンチャッテ。」

近藤は、あまりのショックに注意すら出来ない。

爆笑。でもこれは自分だったら泣いてるかもしれん。

ここですかさず、なんだとーとか言ってふざけられる人だったらまだ致命傷を受けることなく受け流せてたかもしれないけど、店長はモロ食らったね。

かわいそうに(笑)。

ユイの言葉を気にして事務所で、それまで着ていたYシャツを取り替える近藤。
恋は雨上がりのように3話 近藤正己
着替えたYシャツの袖のにおいをかぐ。

「……」

気をつけよう
体臭セクハラ
オヤジギャグ

近藤正己(45)

一句読む近藤。

かなしい。

「どうしよ~~!!」

「絶対絶対聞かれたよね!?」泣きながらあきらに聞くユイ。
「ヤバイよね!?」

「でもでも! 臭いのは本当だし! 仕方ないよ!」腕組をして言い捨てるユイ。

あ、ひらきなおった、とあきれ顔のあきら。

あきらちゃんもそう思ったでしょ!? と問われたあきら。

「あたしは…別にそんな…」と答えるあきら。

泣き顔であきらを見るユイ。
恋は雨上がりのように3話 あきらとユイ

「あきらちゃんの裏切り者~!!」クビになったらどーしよーとあきらに食って掛かるユイ。

「そ、そういうつもりじゃ…」あきらは戸惑いながら答える。

「休憩行ってきます。」サンドイッチと飲み物を持って事務所兼休憩所に向かうあきら。

ユイはあっ逃げたぁ~、と泣きながら言う。

開き直るユイに爆笑。あきらは同僚と話を合わせるために好きな人を貶めたりしないんだなぁ。偉い。


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あきらが事務所に入ると部屋には誰もいない。
近藤のいつも座っているイスにかけられた使用済みのYシャツに目が注意がいく。

サンドイッチと飲み物をテーブルに置き、Yシャツに近づくあきら。

Yシャツに手を伸ばし、後ろを振り返る。ドアは開いていない。誰も来る気配はない。

急いでYシャツを手に取り、見つめるあきら。

そしてすぅ、と一気ににおいを吸い込む。
恋は雨上がりのように3話 橘あきら

これは衝撃。普通に変態じゃん(笑)。
普通の感性からは少しはずれた変人寄りの女の子だとは思っていたけど、意外過ぎてこれには笑った。

手口に迷いが無く、鮮やか過ぎるんだよなぁ……。

大胆な犯行っぷりで爆笑。

ガチャ。

唐突に開くドア。よりにもよってドアを開けたのは近藤。

近藤に、ガッツリにおいを嗅いでいるところをしっかり見られるあきら。
近藤に気づき青くなる。

「あ…あれ?」
何が起こっているのかよく分からない近藤。
「それ…」

「あれ?」
事務所内の空気が「?」で満たされる。

(なんだかわからんが今日はタイミングが悪すぎるぞ~~)

(よし…)近藤は目を閉じ、本日2回目の覚悟を決める。

「それ、クサイだろ。」キリッとした表情であきらに向けて言う近藤。

「何が臭いとかカッコイイとかは人それぞれだと思います!!!」
勢いよく近藤の言い分を否定するあきら。

なんか、どさくさ紛れてカッコイイとかいう単語を言うことからやはり惚れてるんだなと思う。

「え?」停止する近藤の思考。

ぎっ、と睨むように近藤を見るあきら。その手にはまだYシャツが握られている。

「う、うん。」諦めたように力のない笑顔になる近藤。
「そうだね…」

もう肯定するしかない(笑)。近藤の混乱ぶりが可哀想で笑える。

自分の席に戻るあきら。立ち尽くして今起こったことに戸惑うばかりの近藤。
恋は雨上がりのように3話 あきらと近藤
冷静な表情に戻って、放置していたサンドイッチを食べ始めるあきら。

しかしその表情は赤く染まっている。
恋は雨上がりのように3話 あきら


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キーホルダーを選ぶセンスから分かる感性の違い

場面転換。学校。

まるみーランドのお土産のキーホルダーが机の上に積まれている。

「好きなの選んで~」

「きゃわうぃ~」

「あきらも選んで。」

「ん――…」机に突っ伏して寝ていたあきらが寝ぼけながら答える。

「じゃ、あたしこれ。」

どれにしよーと楽しそうに選んでいる友達をよそに即決するあきら。

選んだキーホルダーは筋肉ムキムキの独特なキャラだった。

普通それを選ぶか? センス謎すぎる、と大ウケの友達3人。

恋は雨上がりのように3話 橘あきら

やはりあきらは世の中の平均からは少しズレた感性を持っているんだろう。

即決できるあたり、その自分の感性を信じて、大切にしているように思える。

そんな人はとても魅力的だと思う。

場面転換。ガーデン。

「ちょっとこっち集まってくれー。」
従業員を集める近藤。

「今日からキッチンに入ったバイトの吉澤くん。」
近藤が紹介したのはあきらの同級生の吉澤だった。

「よろしくお願いしゃ―――ス!!」上気した様子でハイテンションで挨拶する吉澤。

青ざめるあきら。ちょっとタイプかも、と表情が輝くユイ。

――あなたの魅力は、あたしだけのもの。

独自の、揺るがない感性を持っているあきらにとっての想い人、近藤の魅力はあきらだけが知っていれば良いということだな。

あきらのセンスが恋愛対象の選定にも影響していることが分かった。

以上、恋は雨上がりのように3話のネタバレ感想と考察でした。

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