恋は雨上がりのように27話のネタバレ感想と考察。友達宣言してくる近藤のスキを突くあきらの一手。

オーダーを読み上げるあきら。

「あ…お、お疲れ様…」近藤があきらの隣に来て挨拶する。

大塚が出来上がった料理を二人の前に置く。

持って行こうとするあきら。

「あっ！　俺が行くよ！」近藤があきらを手で制する。
「なぜなら俺と橘さんは…」

「友達だからね！」笑顔でぐっ、と親指を立てる。

「…」
あきらはそんな近藤をじっと見ている。

近藤はあ、そっか、と笑顔で久保に答える。

久保がその場からいなくなると、まぁでも…、と溜めて、笑顔であきらに詰め寄る。

「友達でもあるよネッ！！」

例のMAHOO!JAPAN相談広場を見ている。

うーん、という、イマイチ納得のいかない表情のあきら。

ユイはグアムのお土産、アンクレットをあきらに渡す。
自身のものとは色違いのお揃いで、友達のしるしだと言う。

「ありがとう…」受けとって、笑いあう二人。

「西田さーん。」

そこに吉澤が入室してくる。

「ハイッ！」と振り向くユイ。

前髪が伸びてきたらまた切ってくれという吉澤。

「え…あたしでいいの？」というユイに、吉澤はユイがグアムから帰って来るのを待っていたのだという。

今日のバイト終わりによろしく、と吉澤は笑顔で事務所を出て行く。

扉が閉まる。

「あきらちゃんって…吉澤くんと友達だよね…？」

店長から友達だと言われたので友達とは言いたくないあきらは「知り合い？」と答える。

ユイはそーなんだ、と言い、吉澤のことが気になるとあきらに告白する。

あきらはユイを見つめる。

「も、もともとタイプではあったのね！！！」とユイはテーブルに掴まってしゃがみこむ。

「髪の毛切って喜んでくれたの…吉澤くんがはじめてなんだ…」

「もっと仲良くなりたいなぁ…」

あきらはアンクレットを持ったまま正面に視線を向ける。

「なれるよ。」

ユイがテーブルから顔を出す。

「接点が増えたり、お互いのこと知る機会がいっぱいあれば…」

「友情から恋愛に変わることだってあると思う…」

まるで自分に言い聞かせているよう。

「そーだよねッッッ！！」立ち上がるユイ。

その勢いに思わずビクッとなるあきら。

「そーゆーのってちまたでよく聞く、あるあるだよね！！」

ユイの目を見て、うん…と頷くあきら。

「このこと、ナイショね！」とあきらとユイは指切りをする。

あきらはユイが事務所から出て行くのを見送る。

さきほどの質問に対して自己解決したあきら。

夜、バイトを終えたあきらが近藤に声をかける。

振り向く近藤。

二人の目が合う。

「あ、お…お疲れ様…」あきらに見下ろされ、近藤は気圧されている。

（怒ってる…？）

今度を見下ろすあきらの冷静な視線にあきらが怒っていると勘違いする。

「友達…」

「友達だったらメールとか普通にすると思うんです。」

あきらは頬を染めて近藤に詰め寄る。

「あたし、店長とメールしたいです！」

近藤は圧倒されて、ただただあきらを見ている。

「前と一緒でいーい？」と尋ねるユイに吉澤はウッス！！！　と答える。

あきらが事務所から出て来る。

おつかれ、と声をかけるユイと吉澤。

あきらも笑顔でおつかれ、と返す。

帰り道、あきらは近藤のメールアドレスが書かれたメモを持って、スマホを操作している。

登録を完了するとあきらはスマホを顔の前に掲げて喜ぶ。

あきらの行く手には水たまりがある。

あきらは避けずに助走をつけてアンクレットをつけた右足から勢いよく水たまりに足を踏み入れる。

（――今は友達でも、いつかきっと…）