恋は雨上がりのように加瀬亮介のプロフィールと各人物との関係性

恋は雨上がりのように12話 加瀬
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恋は雨上がりのように13話 あきらと加瀬

加瀬亮介(かせ りょうすけ)
初登場は3話。
大学生。
女たらしの長髪イケメン。
経験の幅を広めるためにガーデンでキッチンのアルバイトをしている。
ガーデンの他の面々のレベルが低いと感じており、いい加減辞めるタイミングを窺っていたが普通に働いている。
ガーデンが人手不足であることをきちんと理解しており、それを盾に、近藤に長髪を咎められても口先だけでやり過ごすなど、計算高さを持つ。

作中最も嫌われ、危うく「恋は雨上がりのように」という作品自体の評価も毀損する兆候さえ見せていたが、5巻で上手く新たな一面が提示され、あきらを見守るポジションを獲得して以降、読者の加瀬を嫌う風潮は一時よりは大分マシにはなった(笑)。

35話までは印象最悪なキャラだが、それ以降の加瀬の物語上の立ち位置は一転あきらを見守るポジションに近い。

35話に登場した、血の繋がらない血縁上の姉である珠子に対して恋心を抱いている。

各人物、キャラとの関係性

橘 あきら

下手をすれば作品の人気を終わらせかねない関係性だったが、5巻以降は改善している(笑)。

経験の幅を広げるためとはいえ、レベルが低いと評している同僚とのファミレスでのバイトにいい加減飽きていた加瀬は、基本的には冷たいあきらの興味を何とか惹けないかと考えていた。

そして、あきらの事を観察していた際、自分に向けられた冷たい表情とはまるで違う表情をするあきらを発見する。

休憩で事務所に戻った加瀬は、食事を終えようとしていたあきらの教科書を「懐かしいから」と何気なく借り受け、そこにある店長関連のラクガキからあきらが近藤に恋心を抱いていることを知る。

それを黙っている代わりに、とデートに誘うことに成功した加瀬だったが、デート当日、あきらは全く加瀬を見ようとしない。

デートだから、と手を引っ張り無理矢理入った喫茶店で、あきらが陸上の代わりに近藤への恋で夢中でキモイとズケズケと指摘したことが、あきらから徹底的に嫌われる要因となった。
恋は雨上がりのように13話 加瀬
その直後、加瀬の分までお金を払っていち早く立ち去ろうとするあきらの腕を掴むと、ちょうどそのスマホに店長からの着信が来て、加瀬は弄ぶかのようにあきらに電話を取らせない。

あきらはそんな加瀬に対して怒り心頭となる。

しかし、加瀬はあきらが電話を終えた後、近藤との恋は絶対うまくいかないと言ってあきらの頬にキスをするというダメ押しをする。

汚いものを拭い取ろうとするように頬をゴシゴシとこするあきらを不敵な笑みで見つめる加瀬の姿にあきらのみならず読者の怒りも頂点に登る(笑)。

以来、それまで加瀬に作ってもらっていたまかないのサンドイッチを、まだ入ったばかりで作業に不慣れな吉澤にわざわざお願いして作ってもらうようになる。

吉澤のサンドイッチは加瀬の作るキレイな出来栄えのそれとは違い、コゲコゲで苦い。

しかも何度作らせても同じように焦がしてしまう。

それでもあきらは加瀬のサンドイッチを拒否する意思を示すために吉澤にサンドイッチを頼み続ける。
恋は雨上がりのように15話 黒焦げサンドイッチ
デート以降、加瀬は再度あきらをデートに誘うこともあったがあきらには激しく拒否される。

あきらは加瀬に敵意を隠さないが、加瀬は余裕の態度でそんなあきらの敵意をいなす。

先に出勤していた加瀬が出勤してきたあきらに挨拶をしてもあきらは返事もせず加瀬は冷たくにらみつけられるような有様。
恋は雨上がりのように33話 あきら
そんな険悪な関係が一変したのは35話、加瀬が姉の珠子を伴って植物園に行き、偶然にあきらと近藤、勇斗と会い、なぜか一緒に植物園を回ることになった時から。

あきらと加瀬が他のメンバーを待つために二人きりになった際、あきらは加瀬に対して姉に似ていないと何気なく指摘する。
それに対して加瀬は血が繋がっていないことを告白。謝るあきらに、加瀬は謝らなくても、と言う。

そして植物園で見たぐにゃぐにゃになりながらも光を求めて上に伸び続ける植物になぞらえて、光を見つけても誰しもそこへ向かっていけるわけではないとぽつりと呟き、駆け寄ってくる珠子を笑顔で迎える。
恋は雨上がりのように36話 加瀬とあきら
この加瀬の言葉により、あきらに加瀬がどこか自分と似ているという印象を抱かせることになり、以降、あきらの加瀬に対する態度はつんけんしたものではなくなり、加瀬はあきらからサンドイッチを頼まれるようになる。

36話以降の加瀬はあきらが近藤にアプローチするのを見守るポジションといえる。


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加瀬珠子

加瀬とは血の繋がりのない、血縁上の姉。

珠子は加瀬の事を単に血縁上の弟ではなく、本当に血の繋がっている弟だと言っており、珠子の事を女性として好きな加瀬は珠子のその言葉を重く受け止めている。

珠子は加瀬のことを実の家族として信用し切っており、35話では加瀬に無断で加瀬のアパートに上がり込み、本来は彼氏に作ったミネストローネを用意していた。

加瀬はそれが自分に対して作ったものではないと複雑な思いを抱きながらも食べる。

加瀬は珠子がこういう行動をとっているのは彼氏にフラれた時だと分かっており、それをズバリ指摘して泣かれる。

この状況に慣れている加瀬は珠子に喚くだけ喚かせ、珠子が仰向けに寝てしまうとその上に体重をかけないように覆いかぶさってみるが何も出来ない。
恋は雨上がりのように35話 珠子と加瀬
珠子の一連の行動は、加瀬の事を本当に家族、弟だと思って心を許しているからこそ出来る行動であり、加瀬はそれを分かっている。

血が繋がっていないとはいえ、血縁上姉弟であるというどうしようもない壁が加瀬を苦しめる。

植物園に行きたいという珠子に付き合った加瀬は珠子に腕組みをされるが切ない表情になる。
恋は雨上がりのように35話 珠子と加瀬

光を求めてぐにゃぐにゃに伸びる植物を前に、加瀬はあきらに君みたいだね、とからかうように言うが、加瀬は光に向かって植物のように伸びていくことも出来ない自分を軽く嘲っていた。

加瀬は、自分の親くらいの年齢である近藤との恋にもがくあきらのことが、実は羨ましくも感じていたのかもしれない。

近藤正己

加瀬は近藤の事を基本的には御しやすい、冴えないおっさんだと思っている。

PCや携帯などの身近な電子機器には弱く、キッチンにはそぐわない長髪もちょっと口先で誤魔化せばほぼスルー状態。

あきらが近藤のことを好きなことは知っていたため、あきらと近藤のやりとりには少し敏感で時には空気を読む。

当の近藤は、自分とあきらが色々と面白いことになっているということを加瀬が知っていることを全く知らない。

加瀬はあくまであきらにちょっかいを出すだけ。

35話、珠子と一緒に行った植物園で偶然、あきら、勇斗、そして近藤に出会った時、加瀬は近藤の着ていたトレーナーをダサイと斬って捨てていた。

しかし、一緒に植物園を回ったラストで、珠子にコーヒーをかけられてしまいトレーナーを借りるという展開になる。

加瀬は、ダサい格好で外を歩くことを避けるために近藤の車で送るという申し出に乗る。

加瀬は近藤が早稲田大学卒ということを知り驚いた。

大塚

あきらとユイのやりとりから、加瀬と大塚は共にマイナスイオン(笑)を感じ取り、彼女らのそばに近寄る。
加瀬は、給料をパチンコに費し、あまつさえそれを吉澤に自慢げに話すような大塚をレベルが低いと評するが、意見が一致すればともに行動するくらいの柔軟性はあることがわかる。

同僚であるユイや久保との会話の描写はあまりない。

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