恋は雨上がりのように55話のネタバレ感想と考察。山本先輩かっこいいじゃん。

山本先輩
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第55話

サッカー部3年の山本先輩ついに登場。
山本先輩

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恋は雨上がりのように54話のネタバレ感想と考察。ちひろの小説への熱に触れた近藤...
第54話前回53話の詳細はこちらをクリックしてくださいね。作品の映画化が決まったちひろの思わぬ言葉に揺れる近藤。文学ってのは毒なんだマンション。九条ちひろの部屋...

はるかと山本の会話

放課後のチャイムが鳴る学校。

「喜屋武センパーーイ」

はるかが自身を呼ぶ声に振り返る。
「ごめんごめん 今すぐ部室開けるね」

後輩が慌てながら言う。
「違います! 山本先輩が喜屋武先輩に話があるんだって!」

「山本先輩が?」

山本先輩

「ハイ」

サッカー部3年の山本先輩キター。
そのかっこよさはあきらのバイトの同僚で他校生であるユイも知るところ。
名前だけしか出てこなかったけどついにきた。

(なんだろ…)
ムーーーと考えながら移動するはるか。
(「陸上部もう少し場所あけろ」とか?)
(大体山本先輩もう部活引退したのに。)

グランドでリフティングしている山本。

山本先輩

「おっ」
ずんずんと近づいてくるはるかに気づく。

「わりィ、急に呼び…」

「サッカー部の領域はおかしていないです!!」
山本の言葉に被せるはるか。

「へ?」変な声を出す山本。

山本先輩とはるか

はるか先制攻撃かよ(笑)。

面食らってる山本先輩が笑える。
他校生からもかっこいいと評判だからもっとキザったらしい奴かと思ったらそんなこともないのか。

「え?」怪訝な顔をするはるか。
「違うんですか?」

「……」顎をいじる山本。

「お前最近よくひとりでいるよな。」

「え?」

「ホラ、前はよく一緒にいたろ、」
山本は両方の人差し指で両方の目を吊り上げる。
「つり目の。こんなん」

「あー、あきら…橘あきらですか?」

「橘っていうのか…」

ピクッと反応するはるか。
(あきらねらいか?)
「それがどうかしたんですか?」
はるか

「え?」山本、つり目を戻す。
「いやぁ、その――…」

「じゃ、失礼します!」山本から踵を返していくはるか。

「あ。」
遠ざかる喜屋武の後ろ姿。ボールを小脇に抱えたまま、それを茫然と見るだけの山本。

なんか続きがあったっぽかったけどいいのか。

まぁ練習前だしゆっくりもしてられないんだろうけどね。





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喜屋武家の日常

場面転換。喜屋武家。

「ただいま――」

「はる姉おかいり――ッ」
「おかいり――ッ」
双子の妹が駆け寄って来る。

「はいはいただいま。」
双子
「今日のごはんはハンバーグだよ――♪」

「はるかぁ――牛乳買って来てくれたー!?」奥から聞こえる母の声。

「はーい」

妹ちゃんズかわいい。

自身の部屋で着替えるはるか。

傍らにある写真立てに飾られたあきらとはるかのツーショット写真。
あきらとはるか
バンッ
「はるか――」
ドアを蹴って開ける弟。
「充電器借しちくり――」

上半身が下着姿のはるか。
はるか
「「うげっ!!」」

お互いに同じような顔で嫌悪を表現する。
サッと胸元を隠すはるか。

「ヤなもん見ちったゼ…」
おえー、と吐く真似をする弟。

まぁ姉と弟だと現実はこんな感じなんだろうね。

健全で仲の良い姉弟って感じ。

「ノックしろっつってんでしょ!! いつも!!」
はるかが怒りながら服を着る。
「充電器はベッドんとこ!」

ベッドにうつ伏せになってスマホに充電器をセットする弟。
「なーなーそーいうとさ。」

「何。」

「ウチの高等部の女陸って速ぇの?」

「倉田さんのこと?」
くつろぐな、とはるか。

「そーそーあの女。」
えーやん、と弟。

「……」
「速いよ。」

「あきらちゃんより?」

「え?」

「だってあの女さ――」

「オレと顔合わす度なんつーか圧をかけてくんだもん。」
「あきらちゃん情報よこせ的な…」

「あきらちゃん早く復帰すりゃいーのに。」

「あんったねぇ!!」声が強くなるはるか。
「そう簡単に……」

あきらはすごいね。こんなに話題になるとは。

やはりその才能も含めた存在そのものが大きいということか。

はるかもあきらの復帰に諦めて微かに期待してと気持ちに整理がつかないのではないか。

そりゃ語気も強くなる。

「あんたたちどっちか先にチビたちとお風呂入っちゃってー!!」

「……」

「おフロ…」

「…いざ、」

「ジャンケンポン!」
はるかチョキ。
弟グー。

「いや~~姉さんいっつも悪いね――!!」
ハッハッハッと笑う弟。

ジャンケン強くなりたい、と自身のチョキを見つめながら泣くはるか。

はるか

負けた方が双子の世話ってことね(笑)。

楽しそうでいいじゃないか。幸せそうな家族でいいなぁ。

お風呂。

双子が同じようにシャンプーハットをつけてしゃかしゃか自身の頭を洗っている。
シャンプーする双子
「ちゃんと洗うんだよ――」
流すのは姉ちゃんがやるから、と湯船に入るはるか。

はーい、と「あわあわ」と言いながら泡を楽しむ双子。

かわいい。

はるか、湯船につかりながらぼーっと何かを考えているとギュッと目を強くつむって湯船に頭を沈める。
はるかと双子
その様子を不思議そうに見る双子。

はるかは常に物思いに耽っているな。

あきらの戦線離脱に全然納得がいっていないのが分かる。

図書室での山本とはるかの会話

場面転換。放課後の図書室。

はるか

「!」
はるかがノートにペンを走らせているとノートの上にチョコパイが投げられる。
チョコパイを手に取り、降って来た方向を見上げるはるか。

「よう。」鞄の取っ手を肩にかけて立つ山本。

「山本先輩」

「となりいい?」
座る山本。

山本先輩きた。やけにはるかに絡むけど……ひょっとして。





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「え、あ、ハイ…」

「宿題?」はるかのノートを見る山本。

「はい。」ノートを見ながら続けるはるか。
「家だと妹たちがうるさいので。」

「フーン」

「先輩は受験勉強ですか?」

「ん――」両手を後頭部で組んで椅子にもたれる山本。
「息抜きに部に出ようかと思ったんだけど、なーんとなく気分変わってここに来た。」
「連日引退した奴が行くのも後輩に悪いしな」

「つうかお前さぁ!」ずいっとはるかに近づく山本。

「ハイ!?」
ギョっとして開いた英語の教科書で口元を隠すはるか。

「話の途中でどっか行くなよな。」
ジーッとはるかのことを真正面から見据える山本。
「昨日!」
山本先輩
「え、」
「あー!」戸惑うはるか。
「あきらのことでしたっけ…?」
はるか
「は?」
「あきらぁ?」

「だからホラ…つり目の橘あきら。」
「先輩が気になってる…」

一瞬間を置いてガクッと机に突っ伏す山本。
「~~~~」

?、と何事か全く分からない様子のはるか。

この様子はニヤニヤ展開のフラグ。

「…まーいいや。橘あきらね。橘あきら。覚えた。」
気を取り直すように繰り返す山本。
「最近部に出てなくね? 橘あきら。」

「あ…」
「ケガしてからずっと…部にはきてないんです。」
「……」

「ケガをした選手が部から離れてしまうのは仕方のないことなんですかね。」
山本ではなく、机の上を見ながら問うはるか。
「もう走るのが嫌になってしまったんでしょうか…」

はるかを見ながらじっと聞く山本。

「橘がそう言ったのか?」

「いえ…」

「じゃあ違うだろ。走りたいと思ってるよ。」
「オレだって将来サッカー方面に進むわけでもないし、ここまでサッカーに打ち込める環境も今後ないんだろうけど…」
中空を見ながら続ける山本。
「ずっとボールに触れていたい。好きだからさ。」
「まぁでも、才能のあるヤツはそう簡単なハナシでもないんだろうな。」
「単純にケガの再発の恐怖もあるんだろうけど…」

「けど…?」続きを促すはるか。

「まわりの期待値も高いだろ。」

「それになにより、本人の理想もさ。」

「っていうのが才能ナシ元キャプオレの見解。」
にっと笑う山本。

中々鋭い分析を見せる山本先輩。

はるかもちょっと違う視点からの意見を聞けて良かったんじゃないか。

ジッと山本を見て、机に目を移すはるか。
はるか
そんな様子を見て「ふっ」と微かに笑う山本。

山本先輩

椅子から立ち上がる。

「帰るんですか?」

「おー。地元の図書館に行くわ。」
鞄を肩にかける。
「あんまり気に病むなよ」

「お前みたいに気にかけてくれる人間が側にいるってだけで、」
「橘は救われるところがあると思うからさ。」

「…ですかねぇ…」自信なさげに俯き加減のはるか。

「それから、」山本が続ける。
「オレが気になってんのは橘あきらじゃなくて喜屋武はるかのほうだから。」
はるかと山本先輩
顔を上げて山本を見るはるか。
はるか
顔を赤らめて笑う山本。
山本先輩
口をぱくぱくさせて真っ赤になるはるか。
チャイムが鳴るのと同時に「え――――ッ」と叫ぶ。

キターーー!

山本先輩いけ好かないヤツだったらどうしようと思ったら良い人じゃん。

この漫画には本質的に悪の人間は一切出てこないで欲しかったからホッとした。

グランドでも会話のあきらのことをまず聞いたのは、はるかとの会話のきっかけ作りだったのか。

もしくは今まで話しかけようと思っていたけどあきらにべったりでそのスキが無かったから、あきらの不在を確実に確認したかったのか。

山本先輩、そりゃはるかも誤解するよ(笑)。

でも最後はいい感じに話が締めくくられた。久々の恋愛回で満足です。

以上、恋は雨上がりのように55話のネタバレ感想と考察でした。

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