恋は雨上がりのように29話のネタバレ感想と考察。あきらが夏祭りに誘ったのは……。

秋の新しいメニューが届いたとテンションが高いユイ。

もーすっかり秋だね～～と笑顔のユイにホントだね、とあきらが同意する。

秋のスイーツもおいしそう、と笑顔の二人。

「夏休みももう終わりね。」と久保が通り過ぎていく。

その言葉に目を現実を思い出す二人。

そうじゃった…とユイががっくりしている。

あきらが、近づいてくる近藤に気づく。

近藤の指先にはセロテープが親指以外の指に各一切れずつ、計四切れついている。

壁にポスターを貼って近藤は離れていく。

あきらとユイが内容を確認する。

「夏祭り。」あきらが読み上げる。

「駅のすぐ近くで毎年やるんだよー。」ユイが解説する。
「大きなお祭りじゃないけど、屋台とか出るの。」ザ・地元祭りですわ、と付け加える。

「ふ――――ん。ユイちゃん行くの？」

ユイはもう今年は夏休みを満喫したからいいと答える。

祭りとか行った？　というユイの問いにあきらは夏らしいこと何もしてないかも…、と答える。

それを聞いてだめじゃん！　とユイは大げさなリアクションをする。

「うん…」と返事をするあきら。
（それに今年は…）

「あきらちゃん！」
ユイが真っ直ぐあきらを見ながら言う。
「今しかできない事って、あると思うよ！」

ユイから、働いている近藤に視線を移すあきら。

「そうだね…」

「ん？　お――石井――」

さっきからずっと呼んでいた、と石井が不機嫌を装う。

はるかはゴメンと謝る。

石井から3年追い出し会の1年生分の会費を手渡されるはるか。

石井の浮かない表情にはるかは、どうした？　と問う。

予選会も来なかったし、あきらは来ないのかと心配しているという石井。

はるかは少し沈黙した後、うん、と答える。

そんなはるかを心配そうにみている石井。
「も～～先輩、親友でしょ――――っっっ！！」
大きく手を広げて石井がわめく。
「ひっぱってきてくださいよーッ！！」

「う”っ」と気圧されるはるか。

「あきらは昔から自分のことは自分で決めるタイプなの！」
はるかは腕組をして答える。
「何をするとかどうしたいとか！」

「じゃあ、このまま私たちと関係なくなっちゃうんですか？」心配そうな石井。

「足の故障はあたしたちもショックだけど、あたしらがとやかく言う事じゃないよ。」

心配そうな表情を浮かべるだけで何も言えない石井。

「はい…」

あきらがいつもの吉澤の黒焦げサンドイッチを食べている。

そこに入室してくる近藤。

「おふかへはまれふ…」片手で口元を押さえるあきら。

近藤がそーだ、と言ってあきらに新しいデザートの盛りつけ方の紙を手渡す。

器用だからすぐ覚えちゃいそう、という近藤に、あきらはあたし器用ですか？　と問う。

メールの返信が早い、俺は指が動かないと近藤は理由を言う。

それは器用とは違うと近藤はあきらからツッコミを受け、そうか年か、と一人で納得する。

「ハハハ。ごめん…」近藤は笑いながら頭に手を置いて振り向く。

そんな近藤にあきらは頬を染める。

夜。鈴虫が鳴いている。

「お疲れ様です。」

あきらとユイがバイトを終えて事務所を出て行く。

扉が閉まる瞬間まであきらは近藤の後姿を見ている。

一人歩くエスカレーターを降りたあきらは構内の壁に貼られた夏祭りのポスターに気づき足を止める。

2番線のホームのベンチで電車を待つあきら。

スマホを取り出す。

（誘っても…いいのかな…）

躊躇いながらもスマホの操作をするあきら。

2番線電車が参ります、と放送が入る。

「お、お待たせ…！」

浴衣姿のあきら。

あきらが振り向くと同じく浴衣姿のはるかが息を切らして立っている。

「ごめん！」
顔の前で手を掲げるはるか。
「支度に手まどっちゃって！」

あーあきらちゃーんと笑顔の双子。喜屋武兄妹がそろって来ていた。

「ごめん…どーしても連れてけって…」目を伏せてあやまるはるかの手をとるあきら。

「行こ！」

笑顔になるはるか。